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生命機能・ファイバー工学専攻

先端分野の人間の社会及び自然との融合・調和ができる高次元機能の究極は、生命体が保持する高度で多様な機能にある。
その機能を個体、組織、細胞及び分子レベルから究明すると共に、人間の生活や行動との調和を考究する「着る」科学技術における理想的繊維機能を研究するために、次の5部門を設けている。

生命機能・ファイバー工学専攻の専攻概要

繊維を基にする工学関連分野は衣料の分野から様々な産業へと展開されてすでに久しい。現在では、繊維は衣服の材料としてだけでなく、光ファイバーなどに代表されるように、繊維状の形態を有するが故に様々な機能を発揮する物質が多くの産業を支えている。ここに、新たなファイバー工学としての融合領域の存在意義が生まれる。

本専攻が目指すファイバー工学の目標は、人間社会と自然との融合・調和ができる高次元機能の考究にあり、生命が保持する高度で多様な機能に迫ることにある。その機能を個体、組織、細胞および分子レベルから究明するとともに、人間の生活や行動との調和を達成する新しい理想的繊維機能を研究する。
このために、生命およびファイバー工学を支える生物、化学、物理はもとより、新しい感性工学を加え、これらの融合・境界領域の先端的分野の教育研究を実施する。

本専攻では、生物機能科学部門、ファイバー機能工学部門、スマート材料工学部門、感性生産システム工学部門、スマートデバイス産業技術総合研究所連携講座(連携講座)の5部門を設けている。

また、国際ファイバー工学コースの拠点専攻でもあり、ファイバーに関する優れた先端的研究成果の発信とともに、国際会議の開催など世界の研究者の情報交換の拠点にもなりつつある。

  • 生物機能科学
  • ファイバー機能工学
  • スマート材料工学
  • 感性生産システム工学
  • スマートデバイス産業技総合研究所連携講座術

生命機能・ファイバー工学専攻の理念

ファイバーとは、細くて長く、しなやかな性状をもつものの総称であり、通常われわれが視覚あるいは触感によって認識できる繊維をはじめ、生命・非生命を問わずミクロ、ナノスケールの世界においても、この繊維状構造ゆえに特異な機能を発揮しているものがある。
いずれのスケールにおいても、繊維状物質の未知なる素材および機能の発掘、ならびに人間工学に基づく感性を洞察することによって、新たな素材やテクノロジーの革新的な発展の可能性がある。
本専攻では、人間や自然にとって最適なものを探求するうえで、その研究対象を生命機能とファイバーに置き、5部門の連携および総力をもって、時代の先を行く先駆的な学問形成および技術の開発に邁進する。

生命機能・ファイバー工学専攻の教育方針

生命機能およびファイバー工学に関する教育研究を通じて、専門知識および高度な専門技術を身につけ、自ら課題を設定し、解決できる研究者、技術者を養成することによって、この分野で先導的な役割を担える人材を育成する。
そのために、研究テーマを推進する能力、英語による情報収集および発信能力、プレゼンテーション能力、さらに、専門性を深めると同時に総合性の涵養を図る。

具体的には、本専攻の教員および国際色豊かな外部講師陣による講義の聴講、研究成果の国内外の学会や学術論文への発表、インターンシップによる企業研修、研究室におけるリーダーとしての資質の向上、学生同士による切磋琢磨によって各自の能力向上を達成する。
本専攻で学ぶことにより、研究教育機関あるいは産業界を問わず幅広い繊維関連分野のリーダーとなるべき人材を送り出すことを目的とする。

生命機能・ファイバー工学専攻の進路

修了生のほとんどが研究教育機関および企業の研究職に就いている。本専攻が修了生を送り出してからのおもな就職先は以下の通りである。

信州大学、東京電機大学、ネブラスカ大学(米国、ポスドク)、大日本蚕糸会蚕業技術研究所、住友化学株式会社情報電子化学品研究所、出光興産株式会社、株式会社Cini Little Japan、イカリ消毒株式会社中央研究所、帝国繊維株式会社、シンジーテック株式会社、SDSバイオテック株式会社、ほか。

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生命機能・ファイバー工学専攻に所属する教員

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