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研究科長メッセージ
信州大学大学院総合人文社会科学研究科は、令和2年4月1日に発足いたしました。当時は、新型コロナウイルス感染症が蔓延し始め、入学式が行えないどころかキャンパス内にすら自由に入構できないほどの状況でしたので、文字通り「五里霧中」のなかでのスタートとなりました。そこから暗中模索を続け、令和4年3月にようやく、初めての修了生を送り出すところまでこぎつけることができました。
本研究科は、既存の人文科学研究科、教育学研究科(学校教育専攻)及び経済・社会政策科学研究科を統合再編して設置したものです。理念として、「人文科学から社会科学にわたる総合的な視点に立ち、確かな専門知識と技能に基づき、直面した解決すべき課題を的確に分析・理解するとともに、地域の特性を生かした具体的提案を生み出すことができる人材、すなわち、人文・社会科学分野の「地域中核人材」の育成」を掲げていますが、未曽有の事態に人類が直面した今こそ、このような人材がますます必要になっていることを痛感しています。
本研究科には、「人間文化学分野」「心理学分野」「経済学分野」「法学分野」という4つの分野が設けられています。それぞれの分野で確かな専門知識と技能を磨き、さらに共通基幹科目等の履修によって俯瞰的に物事を捉えられる総合的な視点を身につけていくことを通して、今後も続くであろう五里霧中の社会状況を打開する手立てを、共に探っていきましょう。信州大学大学院総合人文社会科学研究科は、そのような同志の入学を心からお待ちしています。
令和4年4月1日
総合人文社会科学研究科長
早坂 俊廣