研究科長メッセージ

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研究科長メッセージ

総合人文社会科学研究科長 村松 浩幸

 世界各地で今なお続く戦争。その一方で急速に進歩するテクノロジーが社会に与える影響など、私たち人類が直面する問題や課題は、山積かつ複雑化しています。我が国を見ても、これまで経験したことのない人口減少社会に直面しています。こうした問題や課題に対し、単一分野の知識だけでは対処しきれないことは言うまでもありません。

 令和6年、開設から5年目を迎えた信州大学大学院総合人文社会科学研究科は、人間文化学、心理学、経済学、法学の4つの専門分野を有しながら、分野を越えた学際的なアプローチを重視し、人文社会科学の幅広い知見を組み合わせることで、社会の複雑な問題に挑戦していく原動力を育てていきます。

 人間文化学分野では、思想、歴史、社会、情報、心理、言語、文学など、人間が築き上げてきた文化的営みの本質に迫ります。心理学分野では、心理学とその周辺分野及び心理支援の知識とスキルを身につけます。経済学分野では、人文・社会科学の総合的な知見と経済的手法を用いて地域社会の課題に取り組み、持続可能な発展につなげる専門性を磨きます。法学分野では、法的知見に加え、倫理観と多角的な分析力で、人権を尊重しながら課題解決への道筋を提案できる人材を育成します。

 本研究科では、こうした人文社会科学の多様な学問領域の知見を結集し、独自の視座から現代社会の諸課題に切り込んでいきます。グローバルな視野を持ちつつ、地域社会の課題にも的確に対応できる人材を輩出することで、信州から世界へ、そして世界から信州への新たな価値創造を実現したいと願っています。

 人文社会科学は、人類が歩んできた深い歴史と、これからの未来を照らし出す学問です。地域社会の未来を切り拓く志を持つ皆さん。ぜひ本研究科に集まり、共に学びを深めましょう。ご入学を心よりお待ちしております。

令和6年4月1日

総合人文社会科学研究科長
村松 浩幸

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