2025年 秋・ドイツ 「迷っているなら、勇気を出して留学しよう!」(基礎研究)
氏名:石井 健登
派遣先:ドイツ ドレスデン工科大学
期間:2025年9月~2025年11月
留学先大学について:
ドレスデン工科大学はドイツ・ザクセン州の州都であるドレスデンに位置する総合大学です。当大学は複数のキャンパスを有しており、医学部キャンパスは旧市街の東側に位置しています。キャンパスには約50棟の建物があり、講義棟、大学病院、研究棟、ゲストハウス等として使用されています。また、医学部生は1,2年生が約150名、3年〜6年生が約300名在籍しています
学習面について:
私は脳神経外科教室の病理学グループ(Ortrud Uckermann教授のグループ)で三ヶ月、研究させていただきました。この研究グループでは、腫瘍の種類や大きさを術中に特定できる特殊な光線を用いた技術の臨床適応を目指しています。私はこの光線を用いて顕微鏡で観察できる、転移性脳腫瘍の特徴について研究しました。実験ではマウスの解剖、標本作成、H&E染色等を経験させていただきました。また、先生方のご厚意で腫瘍摘出術の手術見学をさせていただく機会も得ました。
生活について:
宿は大学所有のアパートで、医学部キャンパス内にありました。キッチンやトイレ、シャワールームが共用でしたが、清掃が頻繁に入ったため、特に不自由なく生活できました。食事は主に自炊で、平日の昼食は研究室の方々と学食で食べました。ラボメイトとの会話は英語であったため、研究室での会話に困ることは殆どありませんでした。ドレスデンの街並みはとても綺麗で、晴れている日は街の中心部を散歩しました。街のどこでも聞こえる教会の鐘の音はとても印象に残りました。
留学で得たこと:
私がこの留学で得たことは多岐にわたります。特に研究の面白さと厳しさを経験できたことは大きな財産となりました。臨床適応を目指している技術が手術で試験的に使われているのを見学させて頂いた際、基礎研究の意義や重要性を実感し、研究の面白さに触れました。一方、研究で期待通りの結果が出ることは少なく、失敗の原因が分からないことも多かったため、研究の厳しさも経験しました。研究以外では、研究室で積極的なコミュニケーションを心がけたことで、ドイツの文化や歴史について学び、大切な友人を作ることも出来ました。
後輩へのアドバイス、奨学金システムへ一言:
タイトルにもありますが、少しでも興味を持っているならば、是非留学に挑戦していただきたいです。確かに言語の壁や海外で一人暮らしをすることなど、不安なことが気になってしまうと思います。しかし、本プログラムは他にも同期が参加するため、お互いに協力することができます。また、学生の間にこのプログラムで留学することで、将来留学するハードルが低くなると思います。そのため、迷っている方々は是非この機会に留学していただき、多くのことに挑戦して欲しいと思います。最後になりますが、松医会海外留学奨学金のご支援を頂いたことで、貴重な経験をすることが出来ました。心より感謝申し上げます。また、田中教授をはじめ、この留学でお世話になったすべての方々に深く御礼申し上げます。