研究紹介(脊椎班)

脊椎班の紹介

研究テーマ

脊椎疾患・脊柱変形についての新しい知見・治療を世界に問う

チーフ:
大場悠己(准教授)

信州大学脊椎グループは1996年に国内でもいち早く脊椎手術にナビゲーションシステムを導入した研究チームの一つです。2018年に包括先進医療棟にハイブリッドナビゲーション手術室を導入し、安全かつ短時間で難易度の高い脊椎手術が可能となっております
また、信州大学繊維学部 小関道彦教授との共同で脊柱側弯症に対する基礎実験、3Dプリンターを使用した脊椎内視鏡手術支援の研究などを行っています。脊柱側弯症に対する新しい低侵襲な術式の開発、新しい固定範囲の指標となるS-line(Shinshu-line)の研究を行っています。さらに、山梨大学、浜松医科大学と共同で腰椎椎体間固定術の臨床研究、リハビリテーション部と共同して運動器疫学研究などを行っています。

ARTIS phenoとCurveTM (BrainLab)を使用した、ハイブリッドナビゲーション手術室での脊柱側弯症矯正固定術
Skip Pedicle Screw Fixation
側弯症矯正シュミレーション研究

主な研究テーマ

  • 側弯症矯正応力シミュレーションの研究
  • 早期発症側弯症に対する新しい手術治療
  • 思春期特発性側弯症に対するS-lineを用いた新しい治療戦略
  • 脊柱矢状面アライメントと運動機能・認知機能

研究から広がる未来

  • 側弯症に対して安全で低侵襲な手術を患者さんに提供できます。
  • 思春期特発性側弯症のカーブタイプ別に最良な固定範囲を提案できます。
  • 超高齢社会を迎えて健康寿命を延ばすための提案ができます。

大学院卒業後の未来像

変性疾患や外傷などの脊椎疾患の診断から治療について、整形外科医として現場ですぐに通用するレベルの技量を習得できます。特定の分野で研究を深め、世界でトップレベルの研究を目指します。