研究紹介(骨格筋加齢研究グループ)
担当:加藤博之名誉教授、山田充彦 分子薬理学教授、大学院生
生物の遺伝子がその生理作用を発揮するには、タンパク質に翻訳されて初めて機能します。
加齢により筋力が減少することをサルコペニアといい、高齢者が歩けなくなり介護を要するようになる原因の一つとなっています。これを予防することは社会的にも重要であり、ロコモ運動では予防体操などで筋力を増強することを目指しています。
一方、加齢によって筋力が低下する原因についてはまだ解明されておらず、これを明らかにすることで新たな薬物療法の確立につながると考えられます。
分子薬理学教室では関連する遺伝子やタンパク質の発現量をPCR法やWestern blot法によって、イオンチャネルの働きをパッチクランプ法によって解析することができます。加齢によりこれらの分子がどのように変化しているのか、それを治療する方法は何かを、分子薬理学教室と共同で研究しています。