研究紹介(ロコモ検診グループ)
担当:加藤博之名誉教授、上肢班、脊椎班、病院リハ部
長野県の平均寿命は男女とも日本一ですが、健康寿命は残念ながら男性6位、女性17位です。健康寿命を損なう最も多い原因は、運動器の加齢による「ロコモーティブシンドローム」です。
本研究は医学部附属病院リハビリテーション部、小布施町の新生病院、小布施町役場との共同研究です。毎週土曜日に、50歳〜80歳の小布施町4人の検診を行っています。検診項目は、骨密度、バランス能力、大腿四頭筋力、握力、歩行能力、骨代謝などです。さらに果樹園などの農業が盛んな小布施における手足の関節の加齢変化を明らかにするために、手、足、指、肘の変形性関節症、脊柱変形、ばね指、肘部管・手根管症候群なども検診しています。
2年間に400人の検診を行い、各年代、性別におけるこれらの有病率を明らかにし、有病率と生活習慣、就労状況、内科的基礎疾患、運動週間との関係を分析していく予定です。