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今日のできごと 令和4年1月28日 「分散登校はじまる」

「分散登校はじまる」

令和4年1月28日

 新型コロナウイルス感染症対策として、1月26日(水)より分散登校が始まりました。学級を2グループに分け、Aグループが登校する日は、Bグループは登校せず、自宅からオンラインでつながり、登校グループと一緒に授業を受けます。
 自宅での学習の流れは、朝の会をオンラインで参加した後、午前中は2時間オンラインで主に国語と算数を学習し、残りの2時間は自主学習を行います。自宅でお昼ごはんを食べた後、午後も1時間自主学習を行い、登校グループが学校で帰りの会を行っている時に、再度オンラインで一緒に会に参加をし、1日の学習を終えます。
 今日はその3日目でした。朝の登校前、換気のために各教室をまわると、6年2組の教室の黒板には、メッセージが書かれていました。

 前日は、Bグループが登校日の日でした。5時間目を終え、帰りの会で登校していないAグループの仲間とオンラインでつながり、自宅にいる仲間の顔を見て、「あしたは、自分たちが自宅で、Bグループのみんなが登校するから、明日登校してきた時に、わたしの、わたしたちのメッセージを読んで欲しいな」そんな思いが沸き立ち、黒板に書いたのだと思います。しばらく会うことのできない仲間、オンラインごしでしかつながることのできない仲間に、少しでも直接的なつながりに近づくかかわりがしたくて、「みんなが登校しなかった今日、わたしたちのクラスでは、学校では、こんなことがあったよ」と、"いないけど居る"わたしたちになって、大切な仲間に思いを届けてくれました。

2022-01-28-1.jpg 分散登校中の、授業の様子です。主に国語と算数をオンラインでつながり授業を行います。1年生では、カメラに向かって、教室のみんなと家にいるみんなに向けて、わたしが作った足し算の問題を出していました。そして、教室にいる仲間だけでなく、画面に映る仲間が答えを伝える、そんな場面もありました。
 目の前にいる子どもたちだけでなく、画面に映る子どもたちも意識しながらの授業。担任のみならず、子どもたちも多少の戸惑いがありつつも、いつもと変わらず、大切な学びに向かって学習を進める子どもたちと教師の背中に、状況がどうなろうとも、もっと知りたい、分かりたい、もっと調べたいと学びを止めない子ども教師の、熱量を感じました。

2022.01.28.png 次の写真は、4年1組の『りんごの剪定お手伝い』の様子です。オンライン学習ではない、つまりは登校してきた子どもたちだけで学びを進める時間には、専科の授業(音楽、理科、体育など)や中核活動(おもに生活科・総合的な学習の時間)の活動を行います。4年1組では、昨年からりんごの木をお借りしています。この日は、そのりんご農家のSさんが、春に向けて行う、剪定作業のお手伝いしました。「実際に、わたしたちも切ってみたい」という思いもありましたが、"枝を選ぶ"というりんごのプロの目でしかわからない作業を、さすがに行うことはできません。その分、子どもたちは剪定後に落ちてくる枝を、1本1本拾い集め、一輪車に乗せ、学校の特設の枝置き場へと運んでいきました。集めた枝は、アートの世界へと繋がっていくようです。

 オンラインという最先端な技術を駆使し、双方向でつながりながら学びを進めつつ、リアルな体験活動も大切にした、デジタルとリアルのハイブリットな学習を、各学級引き続き行っていきます。

 

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 最後の写真は、1年1組の図工「ねんどでつなぐ おはなしのせかい」の時間に完成した作品です。粘土板の上には付箋があります。翌日に登校してくるグループの友だちに宛てたメッセージが書かれています。
「あいたいよー」
の一言に、コロナウイルスへの憤りを感じつつも、同時に会えない友だちを思い、会いたい気持ちを文字に載せて、ストレートに伝える子どもの愛おしさを感じます。

 子どもたちの「日常」が戻る日を願うばかりですが、分散登校の中でも子どもたちが見せる優しさやすごさなど、コロナ禍を精一杯生きる子どもたちの一人ひとりの輝きを大切にしたいと思います。