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本校の研究

令和6年度

令和6年度より新教科「あさひのLearning(学際的な学習の時間)」を実施します

信州大学教育学部附属長野中学校では、文部科学省「教育課程特例校」の指定を受け、令和6年度より新設教科「あさひのLearning」を全学年で実施します。

教育課程特例校とは
文部科学大臣が、学校教育法施行規則第55条の2等に基づき指定する学校において、学校又は地域の実態に照らし、より効果的な教育を実施するための特別の教育課程を編成することを認めた学校のことです。


なぜ「あさひのLearning(学際的な学習の時間)」を新設するのか
本校は、目指す生徒の姿「豊かな社会を切り拓こうとする自立した学習者」の具現に迫るために、「新たな価値を創造できる資質・能力」の育成を目指しています。
そのためには、教科学習を土台としながら、これらを、社会とのつながりのつながりを意識して、連続的・発展的に学びを深め、自立した学習者の育成を図るために、既存の教科・領域に、新たに「キャリア×STEAM」領域を加えた教育課程の編成が必要と考えました。
そして、各教科等の学び「教科学習」デザイン思考に基づく社会参画型の学び「あさひのプロジェクト」の二つのタイプの学びを構成し、教科学習あさひのプロジェクトをつなぐ生徒と実社会をつなぐ教科横断的・学際的な学びが必要であると考え、令和5年度より実証研究を進めてきました。

令和5年度、あさひのプロジェクトを総合的な学習の時間で運用していくこととし、教科学習あさひのプロジェクトをつなぐ学びとして、次の二つの教科横断型の学びを構想・実践しました。
・一つのテーマに対して生徒自らが問いを立てたり、そのテーマに沿った授業を9教科それぞれのアプローチで追究したりする学習(3学年)
・「デザイン思考」を活用して、学校をよりよくする発明品のアイディアを発想する学習(2学年)
これらの学習の実践から、教科の枠を越えた学習が、「新たな価値を創造できる資質・能力」の育成につながり、社会とのつながりのつながりを意識して、連続的・発展的に学びを深め、自立した学習者の具現に迫る可能性が見えてきました。

そこで、教科学習あさひのプロジェクトをつなぐ生徒と実社会をつなぐ教科横断的・学際的な学びとして、令和6年度より、全学年において「あさひのLearning」を新設しました。


あさひのLearning(学際的な学習の時間)はどのような学習なのか
・各教科の枠組みだけでは解決できない、現代社会の諸問題やSDGsにかかわる諸問題などの学際的な諸問題をテーマに設定し、各教科の見方・考え方を働かせた、探究的な学習を行います。
・各教科での学習を、実社会での問題発見・解決に生かしていく教科横断的な学びを行います。また、そのために必要な知識や技能を身に付ける学習も行います。


あさひのLearning(学際的な学習の時間)はどのように運用するのか
令和5年度、各教科の各学年の内容を年間35週で履修できるように組んだ教育課程の中で、特設単元として教科横断的な学びを計画・実施したところ、約2週分の時間を確保することができました。
そこで、令和6年度は、以下のように、各教科の各学年の内容を年間33週で履修できるように計画を組み直し、生み出される2週分を運用し、全学年において新設教科「あさひのLearning」を設定しました。
また、あさひのLearningでは、現代社会の諸問題やSDGsに関わる諸問題などの学際的な諸問題をテーマに設定し、各教科の見方・考え方を働かせて、探究的な学習を行うため、教科の枠を越えた視点から、追究、解決を図る探究的な学びを行うことで、削減する各教科の指導内容と総合的な学習の時間の指導内容を補完できると考えています。

※表中の( )内の数字は、学習指導要領に示されている授業時数との差
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