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信州大学教育学部における心理科の構成
信州大学教育学部では、現代教育コース発達・教育心理ユニットと、心理支援教育コースの2つのコースで心理学が学べます。心理学を専門に学ぶことは共通ですが、現代教育コースは次世代に求められる新しい教育を中心に、心理支援教育コースは子供への心理的な支援を中心に学ぶカリキュラムを組んでいます。
現代教育コースには、発達・教育心理ユニット以外の専門分野があります。現代教育コース全体の情報については、以下のURLもご覧ください。 現代教育コースのページ
受験情報(現代教育コース発達・教育心理ユニットと心理支援教育コース共通)
受験についての詳しい情報は、教育学部ホームページをご覧ください。
例年、7月にオープンキャンパスを実施しています。学年や既卒生、県内外問わず、是非ご参加ください。オープンキャンパスについての情報は、教育学部ホームページをご覧ください。
高校生へのメッセージ(現代教育コース発達・教育心理ユニットと心理支援教育コース共通)
文系・理系にかかわらず、「教養」が大事です
心理学が対象とする領域は多様で、高校までのすべての教科に関連しています。
大学で心理学を勉強したい場合、文系・理系という区分にかかわらず、高校で幅広い教科について学ぶとともに、新聞やニュース番組等で社会の動きについて学んだり、さまざまな領域の読書をするなどして教養を高めておいてください。心理学は一般的には文系と言われますが、理系的な力も必要です。たとえば、心理学では統計学を学ぶことが必須ですが、その中では数学を使ったり、コンピューターを使ったりすることが必要です。一方で、文系的な力も必要です。実験の報告書を書いたり、英語の文献を読みこなす力が必要です。
現代教育コース、心理支援教育コースともに、文系・理系のどちらでも受験できる体制を整えています。受験科目については該当する年度の受験要項を必ず確認してください。
他の大学・学科と比較してみてください
心理学を学ぶことができる大学はたくさんあります。各大学・学部で、さまざまな特徴があります。本学部は、教員養成を目的とした教育学部です。そのため、学校教育を重視しているという特徴があります。是非、他の大学・学科の特色と比較し、自分が学びたいことに本学部が合っているか、考えてみてください。その上で、本学部が適切であれば、是非受験してください。みなさんの将来を応援します。
よくある質問と回答(心理支援教育コースに関する情報)
※ここでは心理支援教育コースの情報を紹介します。
現代教育コースについては以下のURLをご覧ください。
現代教育コースのページ
受験を検討している方は、以下の紹介動画もぜひご覧ください。
進路について
Q.学校の先生になりたいのですが
A.卒業後に学校の先生になりたい方の入学を歓迎します。特に、心理支援教育コースは「子供達の心理支援ができる小学校教員」になるためのカリキュラムとサポート体制を整えています。主に小学校教員の養成ですが、中学校教員、高校教員の進路も可能です。
Q.学校の先生以外の進路はありますか
A.小学校教員免許状と公認心理師資格の受験に必要な単位の両方を取得できるカリキュラムを組んでいます。公認心理師資格を得るためには一般的に大学院進学が必要ですので、進学も一つの進路として支援しています。教育現場では、公認心理師や臨床心理士の資格を持って活躍している人もいます。他にも、児童相談所、少年鑑別所、家庭裁判所、病院等で心理支援に関わる仕事を選択することも可能です。
Q.心理の仕事をしたいのですが、学校の先生になるつもりが全くありません
A.学校の先生になるつもりが全くない場合には、心理支援教育コースはお勧めしません。理由は、教育学部では学校の先生になることを想定したカリキュラムが組まれているためです。結果的に心理の仕事に就く可能性はあると思いますが、学校の先生を少なくとも進路の候補の一つとして考えている方の入学を想定しています。
Q.どのような教員免許が取れますか
A.心理支援教育コースでは小学校教諭1種免許状の取得を保証したカリキュラムを組んでいます。希望に応じて、中学校、特別支援学校、幼稚園、高等学校の免許状が取得可能です。ただし、小学校教諭以外の免許状については、受け入れキャパシティや時間割の関係上、取得を保証するものではありませんのでご注意ください。中学校の免許をどうしても取得したいという場合は、教科を専門とするコースへの進学をお勧めします。また、特別支援学校の免許をどうしても取得したいという場合は、特別支援教育コースをお勧めします。
Q.公認心理師の資格は取れますか
A.教育学部の公認心理師対応については、「公認心理師」のページを参照してください。心理支援教育コースでは、将来の公認心理師受験に必要な科目を、希望すれば必ず受講することができます。他大学では、公認心理師の受験に必要な科目を履修することができるといっても、人数制限がある場合も少なくありません。進路選択にあたっては、その点について確認することをお勧めします。安心して資格取得を目指せるのは、このコースの特色の一つです。
なお、学部卒で実務経験を積んで受験資格を得ることは制度上可能ですが、一般的には大学院を修了してから受験します。信州大学の長野キャンパスでは、公認心理師カリキュラムに対応した大学院(総合人文社会科学研究科)もあり、資格取得を学んでいる大学院生との交流の機会もあります。
Q.臨床心理士の資格は取れますか
A.臨床心理士資格の取得には、大学院進学が一般的です。本学の総合人文社会科学研究科は、日本臨床心理士資格認定協会が認定する第1種指定大学院ですので、進学して臨床心理士資格の取得を目指すことが可能です。臨床心理士および指定大学院についての詳しい情報は、臨床心理士資格認定協会のページをご覧ください。
Q.小中学校教員の免許を取得して、かつ公認心理師資格の学部分の授業を受けることはできますか
A.心理支援教育コースでは小学校教員免許を必修としていますが、中学校教員免許取得に必要な授業や、公認心理師受験資格を得るための授業は選択制になっています。できるだけのサポートはしますが、時間割や必要単位数の関係上、4年間で両方を満たすことは保証できません。時間割の関係で4年間で必要科目を取り切れない場合、入学後に希望の進路を考えながら、一方を選択したり、在学を1年延ばして(5年間で)両方を満たす等の対応をすることになります。
カリキュラムについて
Q.小学校教員免許状と公認心理師資格が両方取れると聞きました
A.小学校教員免許を取得でき、公認心理師受験資格に必要な科目を確実に履修できるのは心理支援教育コースの大きな特徴です。なお、小学校教員免許は学部卒業で取得できますが、公認心理師資格の取得には、大学院進学が一般的であることにご注意ください。
Q.4年間の授業の概要を教えてください
A.1年生は松本キャンパスにおいて、他学部の学生と一緒に教養科目を受講しながら、小学校教員免許取得のための授業が始まります。2年生は長野キャンパスに移り、小学校教員免許取得のための授業が本格的に始まります。中学校免許を取得したい場合には、中学校免許取得のための授業も始まります。心理学の授業はあまり多くありませんが、心理学に関係ある施設の見学等も始まります。3年生は教員免許取得のための授業が続き、それに加えて教育実習があります。心理学の専門科目や、資格取得に必要な科目も履修します。4年生は適応指導教室での心理実習やゼミに所属しての卒業研究が主になります。
Q.授業当たりの人数はどのくらいですか
A.授業によります。学部の一学年全員(定員240名)が1つの教室で同時に受講することもありますし、10名以下の少人数の授業もあります。学年が進むにつれて少人数になる傾向はあります。他大学と比べると、教員数に対して学生数が少ないため、少人数の授業が比較的多いと思います。特に私立大学に比べると各ゼミに所属する人数が少ないので、ていねいな指導を受けることができます。
Q.教育実習で母校に行けますか?
原則として教育実習は附属学校園で行いますので、母校に行くことはできません。3年生で附属長野小学校または附属松本小学校での教育実習が必修です。
Q.統計学やコンピューターを使うと聞きましたが、数学ができないと困りますか?
入試を突破する学力があれば十分です。入学後は、もちろん必要な勉強はしてもらいますが、数学が苦手でも十分についていけるカリキュラムです。高校時代には、国語、英語、数学を中心に、まんべんなく学習を進めてください。
Q.英語ができないと困りますか?
入試を突破する学力があれば十分です。心理学を学ぶ上で最も大事な英語力は、英語で書かれた心理学の専門書を「読めること」です。特に大学院に進学したい場合、英語を読めることが必須です。とは言っても、専門書で使われる英語は、文法的に平易で、使われている単語も限られるので、努力すれば誰でも読めるようになります。近年では英語を話し、聞くことも重視されています。英語の勉強は継続性が重要ですから、現在の力にかかわらず、大学入学後も継続して勉強をしましょう。高校時代には、国語、英語、数学を中心に、まんべんなく学習するようにてください。
Q.心理支援がしたいので、臨床心理学を中心に学びたいのですが?
心理支援のためには、臨床心理学だけではなく、心理学全般に対する知識が必要です。さらに、それ以外の学問も含めた幅広い教養が必要です。本学では、このような考えに基づき、基礎的な心理学を重視したカリキュラムを組んでいます。臨床心理学やカウンセリングに関する勉強をする機会はもちろんありますが、幅広い教養を身につけてほしいと思います。
Q.心理支援教育コースの先生を教えてください。
A.教員紹介をご覧ください。
受験について
Q.受験に関する情報が知りたいのですが
受験についての詳しい情報は、教育学部ホームページおよび信州大学入試ポータルをご覧ください。
Q.先生方と直接話をする機会はありますか
例年、夏休みにオープンキャンパスを実施しています。学年や既卒生、県内外問わず、是非ご参加ください。オープンキャンパスについての情報は、教育学部ホームページをご覧ください。
Q.高校で学んでおくべきことを教えてください
まず、入試を突破できる学力をつけてください。また、読書をしたり、ニュースへの関心を高め、学校教員として教育問題への関心を持ってほしいと思います。
Q.筆記試験の対策を教えてください
合格できる点数を取れるように対策してください。勉強のしかたは他大学と同様です。大学入学共通テストの内容については、大学入試センターや予備校ウェブサイト等の情報を参照してください。個別学力試験については、過去問が信州大学入試ポータルからご覧いただけますので、参照してください。
Q.面接試験の対策を教えてください
読書やニュースを通して、教育問題への関心を持ってください。同じ志を持つ友だちや現役の先生等と議論することもお勧めします。また、学校教員として生かせそうなご自身の長所、どのような先生になりたいのか、どのような子どもを育てたいのか等、学校教員としての将来像について考えておいてください。
Q.国語・数学等の教科のコースや特別支援教育コースと迷っています
将来どのような教員になりたいか、どのような免許が取りたいかという観点から選択してください。心理支援教育コースでも中学校や特別支援の免許取得が可能ですが、各教科・特別支援の教育実習の定員に制限があるため、中学校の特定教科の免許がどうしても取りたい場合には教科のコース、特別支援の免許がどうしても取りたい場合には特別支援教育コースをお勧めします。一方で、心理学・心理支援に強みを持つ教員になりたい場合には、心理支援教育コースをお勧めします。また、一般入試(前期日程)では第2希望を設定することができますので、他のコースと心理支援教育コースのどちらに入学してもよい場合には、第2希望を設定することをお勧めします。
Q.現代教育コースと迷っています
心理学の中で、発達心理学や学習心理学等の発達・学習に主な関心がある場合には現代教育コース(入学後に発達・教育心理ユニットを選択)、臨床心理学やカウンセリング等の心理支援に主な関心がある場合には心理支援教育コースをお勧めします。いずれも心理学の基礎的な内容は共通して扱います。公認心理師の資格を取得したい場合には、心理支援教育コースをお勧めします。一般入試(前期日程)では第2希望を設定することができますので、心理支援教育コースと現代教育コースのどちらに入学してもよい場合には、第2希望を設定することをお勧めします。
学生生活について
Q.アルバイトはできますか?
学業優先が原則ですが、可能です。社会勉強にもなります。教育関係(家庭教師、塾講師など)、飲食店が多いようです。
Q.ボランティア活動はできますか?
教育学部ということもあり、教育関係のボランティア活動を行っている学生が多くいます。
Q.留学はできますか?
大学を挙げてバックアップする体制が整っており、実際に留学する学生もいます。詳しくは、信州大学の留学応援サイトをご覧ください。
http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/gec/cheer/
Q.部活動、サークル活動はできますか?
多くの学生が部活動、サークル活動をしています。新しいサークルを自ら立ち上げる学生もいます。
Q.大学の雰囲気はどうですか?
少人数制で、中学や高校のクラスのような雰囲気があると思います。先輩後輩の仲も良く、特に入学当初は先輩がいろいろ教えてくれます。
Q.松本市内、長野市内の交通環境はどうですか?
松本市内、長野市内ともに市街地に近く、多くの学生は徒歩、あるいは自転車、バスを利用して生活しています。松本キャンパスは松本駅からバスで約15分、長野キャンパスは長野駅からバスで約10分の便利な場所にあります。両キャンパスとも、駅からの路線バスが頻繁にあります。松本市内、長野市内ともに、大学近辺は路線バス網が充実しています。自転車や徒歩でも十分に生活できます。
Q.松本市内、長野市内の住宅環境はどうですか?
松本キャンパス、長野(教育)キャンパスともに、周辺に学生用アパートが充実しています。家賃は、ワンルーム、バス・トイレ付きで1ヵ月30,000円から50,000円程度の物件が多数あります。また、両キャンパスともに、学生寮に入寮することも可能です。家賃は大都市にある大学よりも安く、比較的余裕ある生活をすることが可能です。
Q.東京など、都市圏までの交通環境はどうですか?
東京、名古屋が日帰り圏内です。1年生の松本キャンパスでは、最寄りの松本駅から、東京へは特急でおよそ2時間半、名古屋へは特急でおよそ2時間です。2年生以上の長野(教育)キャンパスでは、最寄りの長野駅から、東京へは新幹線でおよそ1時間半、名古屋へは特急でおよそ3時間です。特に、長野駅から東京へは1時間半ですから、東京郊外の大学と比べれば、都心は意外と近いと言えます。
また、松本、長野から、東京、名古屋、大阪、新潟などへは高速バス網が整備されており、経済的な移動も可能です。特に、東京へは頻繁にバスが出ています。空路は、羽田空港、成田空港、中部国際空港、信州まつもと空港などを利用することになります。都市圏に住むことに比べて移動はやや不利ですが、自然豊かな環境に住みながらということを考えると、交通環境は比較的恵まれていると思います。
Q.冬は寒いですか?
確かに寒く、気温が氷点下に達することもあります。しかし、暖房があれば問題ありません。雪も降りますが、大学周辺では歩けないほど積もることはありません。除雪体制がしっかりしているので、生活上の問題はありません。
Q.夏は涼しいですか?
東京や大阪に比較すると若干気温は低いですが、夏の日中は30度を超え、暑い日が続きます。しかし、朝晩は比較的涼しくなることが多いです。
Q.スキー・ボードやキャンプを楽しめますか?
信州は自然環境が豊かで、スキー・ボードやキャンプを楽しむことができます。志賀や白馬などの観光地が日帰り圏内です。志賀高原で行う授業もあります。