多様な就職先・進学先

卒業生の声 #07 登内 志保 全日本空輸株式会社 (長野県伊那市出身 2013年卒業)

信州大学人文学部を選んだ理由はなんですか 長野県出身だったので地元の国立大学への進学を考えていました。将来を考えた時、今の職業を視野に入れていたので英語を専門的に学べる学部を調べたところ人文学部は語学としての英語だけでなく、英語を話す人種の歴史背景や文化背景、異文化間のコミュニケーションなど多様な教養が学べる環境があったため進学を決めました。


学生生活の中で印象に残っていることはなんですか 本来ならばゼミナールでの達成感やアルバイト先での成功体験が好ましいのかも知れませんが、私にとって一番印象に残っていることは信州の自然の中で過ごした友人達との日々です。満開の桜の下でのお花見、女鳥羽川沿いでのBBQ、アルプス公園で明け方まで観ていても飽きなかった秋空の満天の星、白銀のキャンパスで作った雪だるま、これら全てがキャンパスからほど近いところにあり、都会では味わえない大自然と共に青春を謳歌できた事が、東京に出てきた今、とても貴重な時間だったと感じます。空き時間にキャンパス内の芝生でお昼寝する人、山に魅了されて登山が一生の趣味になる人など県外から来た友人も信州の自然を大好きになって卒業していきました。雄大な自然こそが信州大学の大きな魅力の1つです。


現在のお仕事について教えて下さい 長野県生まれ長野県育ち、山々に囲まれた青空を真っ直ぐ飛んでいく飛行機は私の憧れでした。現在は全日本空輸株式会社で客室乗務員として日々の乗務に励んでいます。毎日初対面のクルーと瞬時に信頼関係を築かなくてはいけないので傾聴する姿勢や自ら発信するコミュニケーションをクルー同士心掛け、お客様に安心安全を伝えられるよう努力しています。客室乗務員はサービス業のイメージが強いかも知れませんが、実は保安要員としての役割が大半です。安全も快適もどちらも高い水準を保つことは容易ではありませんがやり甲斐のある仕事です。


学生時代に学んだことで今の仕事に活かされていることはありますか まずは挑戦力です。私のお世話になった教授は「何でもやってみたら?」と背中を押してくださる方でした。出身大学から客室乗務員になった前例は無かったのですが、それに臆せず果敢に挑めました。また、ゼミナールで論文のプレゼンテーションをする機会が多数あったのですが、話し手の時は聞き手がどうしたら飽きないか考えた上で文の構成をし、聞き手の時には多角的に発表を聞き、新しい意見や見解を探して質問していました。そのように相手の心情を想像すること、人と違う視点を持つこと(視野の広さ)は現職でも求められる要素なのでとても活かされています。


今後の目標を教えて下さい 2020年の東京オリンピックに向け英語力の向上と異文化理解を深めたいと思っています。機内では多種多様な背景をお持ちの方にお会いします。事前に知識があるのと無いのではお客様のニーズに寄り添える度合いが変わってくると思います。一見仕事に関係の無い趣味も会話のきっかけになったり、時に武器になります。いろんな事にアンテナを張って自分の引き出しを増やしていきたいと思っています。


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