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卒業生の声 #01 大前 健太 ランカスター大学大学院修士課程 (香川県高松市出身 2012年卒業)

信州大学人文学部を選んだ理由はなんですか ただ英語という言語を研究してみたいという漠然とした興味にかられ、人文学部を選びました。
さらに、個人的にあまり都会は好きではないので、緑豊かなキャンパスで、それでいてアットホームな雰囲気で学べると思い、信州大学を選びました。大正解だったと今でも確信しています。


学生生活の中で印象に残っていることはなんですか 「人との出会い」です。他にも学業、サークル、アルバイト等思い出深いものはたくさんありますが、これに勝るものはありません。信州大学にはいつでも親身になってサポートしてくれる先生方がいます。
さらに、不安や悩みを話し合い、共に切磋琢磨できるすてきな仲間にも出会えます。私自身、そうした最高の恩師や仲間に出会い、たくさん支えられ、多くの刺激をもらう日々でした。そうした人たちとは卒業した今でも交流が続いています。こうした「出会い」のおかげで今の私があるのです。


現在の研究テーマについて教えて下さい "TEFL: Teaching English as a Foreign Language"(外国語としての英語教授法)を専攻しています。英語教授法の理論を学ぶのですが、キーワードは「なぜ (why) ?」です。これは学生時代から英語を教えていて常に感じていたことです。
「なぜこういう風に教えるのか?なぜこの順番で教えるのか?」「この教え方は本当に効果的か?」「効果的ならばそれはなぜか?」これらの疑問を、主に第2言語習得理論に沿って追求しています。


学生時代に学んだことで今の研究に活かされていることはありますか "Critical Thinking" (批判的思考)です。大学院でエッセーや論文を書く際には、自分の意見や主張を説得力のあるものにしなくてはなりません。そのためには大量の文献を批判的に読み、整理し、それらをいかにうまく自分の論のサポートに使うかを考える必要があります。この際に用いる思考が "Critical Thinking" です。
もちろん大学院になると学部よりもはるかに高いレベルが求められます。しかしこの基盤を築くことができたのはまぎれもなく学部時代の英語学ゼミなのです。


今後の目標を教えてください まずは修士を無事に終えることです。要求されるレベルが高く、何度もくじけそうになりますが、何とかくらいついていきたいです。修士を終えた後は高校教員として日本の英語教育に携わっていきたいですね。


これから入学してくる皆さんへのメッセージをお願いします 充実した学生生活を送るコツは「自ら考えて自発的に行動する」ことです。待っていては何も始まりません。失敗したり、空回りしたりすることもあるでしょう。不安で泣きたくなることもあるでしょう。しかし「自ら考えて懸命に努力している」人には多くの人が救いの手をさしのべてくれます。私自身本当にたくさんの方に支えられました。そして、卒業した今でも研究や人生のアドバイスをくれる恩師がいます。「信州大学で学んでよかった!」そう思わずにはいられません。
みなさんも「ここに来てよかった!」と思えるように、目標を持って自ら行動を起こしてみてください。きっと道は開けてきますよ。




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