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2023.12.12

講演会のご案内

信濃毎日新聞社 論説顧問の丸山貢一氏を講師にお迎えし、下記の通り講演会を開催します。(対面開催)

  • 日時 2024年1月10日(水) 13:00~14:30
  • 場所 信州大学 長野(工学)キャンパス 国際科学イノベーションセンター(AICS)2階セミナースペース(長野市若里4-17-1)
  • 講師 丸山 貢一 氏(信濃毎日新聞社 論説顧問)

【講演テーマ】
文理融合的視点からの環境問題へのアプローチ「言論と科学の自由~戦争の時代に考える」

【講演要旨】
「戦争の最初の犠牲者は真実である」。古代ギリシャの詩人の格言だ。ウクライナに侵攻したロシアはこの格言通り、「嘘」を交えたプロパガンダを展開し、戦争遂行に不都合な情報の排除を徹底している。
かつて軍事国家だった日本も相似形の状況にあった。多様な情報が行き交うはずの情報環境が権力の意図によってゆがめば、社会や人々の意識は一色に染まって言論や表現、思想信条の自由といった基本的人権が損なわれ、民主主義は衰退する。
その危うさはSNS隆盛の現代にも通じる。真実を探求する科学も戦争の時代には国家に囚われ、利用されて探求の自由を失いがちだ。原爆開発に携わった米国の物理学者オッペンハイマーら、国家の大義と自らの良心の間で揺れ動き葛藤した科学者は少なくない。
世界各地で戦禍が絶えず、日本も軍事の備えをせき立てられている時代。「言論と科学の自由」を私たち一人一人の問題として考えてみたい。

【講師プロフィール】
信濃毎日新聞社論説顧問。1955年長野県上田市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
1979年、入社。長野本社編集局報道部、大町支局、軽井沢支局などで記者活動。1999年連載企画「介護のあした」のデスクを務め、日本新聞協会賞受賞。
長野本社編集局報道部長、同編集局次長兼文化部長、同松本本社報道部長などを経て、2012年10月から論説委員、2014年4月から23年3月まで論説主幹を務め、1面コラム「斜面」、署名入り評論を執筆。
現在は毎月第1日曜日にコラム「この地から」を執筆。

聴講をご希望の方は、下記までご連絡ください。
AxC-PF事務局・
宇田 Email:s_uda@shinshu-u.ac.jp