2024.09.03
第14回講演会・懇談会を10月23日(水)に
前回と同様、対面形式とオンラインのハイブリッド開催とし、対面での情報交換会も予定しております。
アクア・ネクサスカーボンプラットフォーム(AxC-PF)では、令和6(2024)年度は、開発した極超低圧逆浸透(RO)膜について国内外の水課題に対して実証・評価を実施するとともに、RO膜モジュールの供給に向けた推進を行ってきました。ナノ材料を複合させたRO膜の開発は信州大COIのメインテーマとして、2015年にカーボンナノチューブ(CNT)複合PA/RO膜の論文を発表以来、ちょうど10年が経過します。また、有害の可能性が危惧されている有機フッ素化合物(PFAS)について、国内の河川や地下水などにおけるR4年度の調査では、1258地点中111地点で暫定目標値50ng/Lを超える結果を確認しました(環境省)。R6年度は、一部の地域の水道水から検出を確認したこともあり、状況を把握するため、国(環境省と国土交通省が共同で実施)が自治体や水道事業者に対して、これまでの水質検査結果などを9月末までに回答するよう要請しております(NHK:2024年6月23日)。内閣府の食品安全委員会は、有機フッ素化合物(PFAS)の健康影響について、国として初となる評価書を決定し、出生時の体重低下やワクチン接種後の抗体低下との関連は「否定できない」としました(日本経済新聞:2024年6月25日)。浄水器用途として極超低圧RO膜の社会への投入を目指しているこのタイミングにて、今一度、RO膜についての理解を深めるとともに、PFAS課題に関する議論の場とさせていただきたく、本講演会を企画いたしました。
今回の講演会では、RO膜の高い世界シェアを保有する民間企業にて30年以上RO膜の研究開発業務に従事し、現在は神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科及び長崎大学大学院工学研究科に籍をおく新谷氏から、浸透膜の開発概況と将来への期待について、また話題となっているPFASについては、 浄水器協会事務局長の青木氏、同協会 PFAS 調査・研究プロジェクト委員長の横井氏から、PFAS問題への取組の現況について、それぞれご講演・話題提供をいただき、開発RO膜の浄水応用について考える機会にしていただければ幸いです。
アクア・ネクサスカーボン-プラットフォーム(AxC-PF)第14回講演会・懇談会
日時:令和6年10月23日(水) 15:00~16:55 (講演会15:00~、情報交換会17:10~)
会場:信州大学長野(工学)キャンパス 国際科学イノベーションセンター(AICS)2階セミナースペース
オンライン併用(Zoomにて配信、14:30より受付開始)
<プログラム>
15:00~ 開会挨拶
AxC-PF会長 天野 良彦
15:05~ 講演1「RO膜開発の歴史・概要及び未来への展望」
神戸大学 大学院科学技術イノベーション研究科 客員教授 新谷 卓司 氏
15:50~ 講演2「有機フッ素化合物(PFAS)の概況と浄水」
一般社団法人 浄水器協会 事務局長 青木 一男 氏
PFAS調査・研究プロジェクト委員長 横井 誠 氏
16:35~ 近況報告「研究チームの開発 RO 膜の展開状況について(仮)」
信州大学工学部 水環境・土木工学科 准教授 竹内 健司
16:50~ 閉会挨拶
信州大学 理事(研究、産学官・社会連携担当)、副学長 向 智里
17:10~18:40 情報交換会
会場:
会費:2,000円(当日、受付にて申し受けます)
▶第14回AxC-PF講演会・懇談会プログラム案.pdf
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