信州大学

21世紀COEの特筆すべき成果

論文数 880報
(うちImpact Factor 2以上180報)
国際会議主催 8件
国際会議発表件数 823件(うち招待講演103件)
特許出願数 221件
実用化 26件
学会賞 54件
 原子・分子から感性までを紡ぐ総合科学技術として、極限分子構造の追及(ナノファイバー/ナノスペース研究、バイオファイバー研究)、高次複合機能の創出(高次複合機能の創出、オプトエレクトロニクス繊維研究ハイパーフォーマンス/ハイブリッド繊維研究)、感性・生産システムの開発繊維生産ロボティクス研究繊維感性システム研究

研究機関別にみた報告実績

教育の国際化

研究海外の繊維系主要大学、研究所と交流協定を締結し、学生・研究者の交換を行っている。例えば、仏国グランゼコールENSAITとの交流プログラムにより平成18年度に教員2名,学生2名、19年度に学生1名の交換、ノースカロライナ州立大学,スイス連邦工科大学ローザンヌ校に各1名大学院生を派遣、文部科学省の「大学教育の国際化推進プログラム  (長期海外派遣プログラム)」2名採択などの実績を上げている。
 また、海外共通カリキュラムの開発を目指し、インターネットによる交換授業、ENSAITとの協定によりダブル・ディプロマ(複数の学位を同時に取得する)実施合意を行い、スタートしている。
 さらに、学部学生からの実践英語能力の向上をはかり、学部1,2年生にTOEIC英語を義務付けている。将来的には大学院も含めTOEIC英語の浸透を図る。

国際連携活動

 本学部は、アジアの繊維系高等教育機関としての中核をなし、欧米も含め21大学と繊維国際ネットワークを構築している。特に、ノースカロライナ州立大学(米国)、マンチェスター大学(英国)と信州大学の3大学で約10年にわたり毎年米欧亜の研究教育に関する3極会議を開催している。
 世界各国からの研究者、学生をいずれも百名の規模で糾合し、先端繊維国際会議(上田)2002, 2005を主催し、研究交流、情報発信、学生のコミュニケーション能力の向上に役立てている。
 また、海外の企業とも共同研究の推進を図っている。

教育環境の整備

 21世紀COEを遂行する主専攻として「生命機能・ファイバー工学専攻」を設置し、研究拠点として総合研究棟を平成17年度に設置した。
 ナノテクノロジーに強みを持つ東京理科大学、アパレル・ファッションなどに強みを持つ文化学園とそれぞれ包括協定を締結また、VBL、「産学連携講座」、「繊維技術士連携講座」を設置し、旺盛な高度専門職業人育成の観点から実学教育にも力を入れている。

出版(ファイバー工学)

21世紀COEの成果をまとめ、平成17年に丸善から「ファイバー工学」を出版した。なお、この本は、既に韓国語に翻訳され出版されている。これにより、「ファイバー工学」を新たな学問分野として提案した。

世界初の学際的学問分野を提唱(丸善株式会社出版事業部 刊