信州大学

グローバルCOEに向けての飛躍

COEの足跡

 この分野の基盤となる教育研究機関は信州大学が我が国唯一であり、国内外からの期待も大きい。本拠点がファイバー工学分野の国際的リーダー、イノベーティブな人材を育成し、また従来の繊維技術の匠の技と最先端技術を融合した「ファイバー工学」という学問分野を確立することは、生活全般にわたる要素科学技術の学問として重要であり、学術的にも大きな意義をもつ。国際化・国際分業が進んだ繊維関連基幹産業を支えるには、教育研究のグローバル化が緊急の課題となっている。

 信州大学は平成10−14年度に文部科学省科学研究費COE(中核的研究教育拠点)形成基礎研究費「先端繊維技術科学研究教育拠点」(最終評価A+)を、平成14−18年度に引き続き21世紀COE「先進ファイバー工学研究教育拠点」(中間評価A)を継続的に推進し、従来の繊維科学が培ってきた「匠」の技術と最先端科学技術を融合し、新たな「ファイバー工学」という学際的研究分野を確立してきた。この間、グローバル化にも勤め、21の海外繊維系主要大学、研究機関と交流協定を締結し、研究者、学生の交換、共同研究などを行っている。

 このような研究・教育・社会貢献・国際交流などの実績を基に、教育(特に博士課程)に力点を置き、ファイバー工学分野で世界をリードする研究者・技術者・教育者の養成を行うべく、教育システム・教育カリキュラムの改善を行い、コミュニケーション能力(特に国際的に通用する)の向上、社会に貢献できる人材の輩出を意図している。