地域枠セミナー12月・2024年深志課題探究ゼミ④を開催しました
2024.12.18更新

12月7日(土)に開催の地域枠セミナー12月・2024年深志課題探究ゼミ④では、オレンジホームケアクリニック・ほっちのロッヂの代表の紅谷浩之先生を講師にお迎えして「診療と活動を通じての地域づくり」と題してお話しいただきました。
また、講演の後、高齢者のご夫婦について
①5年後までに2人にはどんなことが起こるでしょうか?
②この2人は何(誰)に支えられて地域での生活ができているでしょうか?
③さらに何(誰)があると望む生活を継続していけるでしょうか?
のテーマを10グループで検討しました。松本深志高校1年生31名と信州大学医学部地域枠1~5年生42名が参加しました。
以下が参加者の感想抜粋です。
※紅谷先生の地域医療とは単にその地域に行って医療を提供するという訳ではなく、その地域のニーズを考えてそのニーズに答える形で医療を提供することであるという考えがとても印象深かったです。私が今後医者として働く時代は今と比較して全然違うニーズになっていると思います。そのため、地域医療を行う医師の1人として最大限地域に貢献するために、積極的に勤務する地域との交流を深め、その地域のニーズに応えていけるようにしようと思いました。
※「つながる」「つなげる」という言葉が多く出てきていて、とても印象的だった。今後、医師としても地域住民としてもこのつながりというものを意識して過ごしていきたい。
※今日の講演を聞いて沢山の新たな視点を得ることができた。特にケアされている人が料理を作っている例を聞いてケアされている人も誰かをケアすることができるという話を聞いてケアするということとケアされるということは相互に深く関係しているということを学んだ。
※医療福祉の専門性を活かして地域をハッピーにすること、という可能性を実現しようとしている人がいることを嬉しく思いました。医療が悪いところを見つけていく、「-」を「0」にしていくというイメージがずっとあって、「+」にしていく方法、しくみはないのかという問いをもっていました。
※紅谷先生の、地域医療とは専門性を活かして地域をハッピーにし、病気と付き合いながら地域で暮らせるようにすることだという考えを聞けたことで、地域医療に対する理解が深まりました。また、悪いとこつぶしではなく、良いとこつなぎという考えも印象に残りました。病気だけではなく、患者と地域とのつながりまで診れるような医師を目指したいです。
※社会の変化に合わせて、医療体制や医師の在り方も変化していかなければいけないということを痛感しました。特に、地域医療で人と人を繋げていくというのは、医師がすることでは無いという思いが強かったのですが、様々な方々と協力することで、できることが無限に広がり、幸せの輪も広がっていくんだなと気づきました。でも、私が知っている医師の姿とは違いすぎて、何を学び、何をすれば良いのかがよめないので、よく考えて行動に移していきたいなと思いました。また、医師が患者さんを振り回すのではなく、むしろ医師が患者さんに振り回されよう、という発想がとても素敵でした。
※地域医療といっても、数年前のイメージとは全く違う医療の在り方があるのだと知りました。例えば、講演の中で「つながる」さんは、診療所だけでなく、イベント会場やカフェ、地域の人の憩いの場にもなっていて様々な課題を同時に解決できる可能性を秘めていました。学校に行けない子や医療的ケア児も、決められた役割や場所から脱して生き生きと生活していて素晴らしいと感じました。