2024年 自主研究演習学習会①「温かい医療 温かいコミュニケーション」
2024.7.30更新

7月2日に、日下隼人先生を講師にお迎えして、教室配属の4年生を対象とした学習会を開催しました。
以下が、学生の感想抜粋です。
※「患者さんの心は嵐の中 落ち着いて話は聞けません」という話が特に印象的でした。
病名を伝えられた時、これからどうしたらよいのか、自分の人生はどうなってしまうのか、などの不安や孤独感を抱いてしまい、医療者の話を聞くどころではなくなってしまうというのはよくあることなんだろうと思います。実際に私の母が病院で病名を伝えられた時も、ショックで医師の説明がほとんど頭に入ってこなかったと言っていたことを思い出しました。このような状態で医師が病気について様々な話をしたとしても、インフォームド・コンセントは成り立たないので、患者さんが話を聞けているか、医療者と患者さんの理解の意味がずれてしまっていないか、しっかり確認しながら進めるように心しておきたいと思いました。また、患者さんが不安や孤独感を抱いたときにそれを話してもらえるくらい信頼してもらえるように、清潔感や言葉遣いに気をつけ、普段から患者さんの話を共感的態度でしっかり聞くようにしようと思いました。また、患者さんと医療者の間で視点のずれが生じている可能性を忘れないようにしようと思いました。
※不安や病院の圧迫感から、普段よりも敏感になり、医療者の態度に冷たさを感じてしまうことが多いと思います。講義を聞いて感じたのは、患者さんと信頼関係を築くために、大切なのは人として当たり前のことなのかなと思いました。当たり前のことですが、できている人は少ないと思うので、自分も気をつけたいと感じました。また、医療者としての目線で語るのではなく、患者さんの視点から理解することが大切だと感じました。一方的なものではなく、患者さんと一緒に歩むものだという意識を忘れずにいたいです。
※本日の講義を聞いて、医師も普通の会社員などと変わらないのだと感じた。どこかで、医師は他の職業とは違う特別なものだと思っているところがあったが、身だしなみや挨拶、立ち振る舞いなど、大切なものは変わらないのだと実感した。ただ、「先生」と呼ばれる職業であるため、その社会人として大切なマナーを忘れてしまうのかもしれないと感じた。私は、今後もこの講義を忘れずに、丁寧にコミュニケーションを取れる医師になりたいと思った。
※今回先生から「具体的に印象を良くするためにはどうすればいいのか」というお話を聞き相手に心地いいと感じてもらえるための行動の引き出しが自分の中で増えた。また患者さんの発した言葉だけをそのまま解釈するのではなく、言葉以外に出るメッセージを患者さんから受け取りケアすることも重要だと感じた。こうして信頼関係を築くことで患者さんは心の内や些細な変化など色々なことを話してくれるようになりそれが大切な疾患の気づきに繋がったりより良い治療計画につながるのだと思った。