活動報告

2024年 第6回「地域医療」(医学科4年生)

第6回目の「地域医療」の授業では、市立大町総合病院の高木哲先生にお話しいただきました。

以下が学生の感想の抜粋です。

※これまで地域医療の講義を受けてきて、地域住民中心に医療を進めていくにはジェネラリストである必要がある思っていましたが、同時に専門的な知識も求められることから、ジレンマを感じていました。しかし、今回の講義でジェネシャリストという自分にとって新しい概念を聞いて、医療の偏在化や高齢化が進んでいる現在の日本において目指すべき理想像はこれだと思いました。

※医学部にいる間の勉強は詰め込むばかりだが、医療現場に出てからは自分が診ている患者のための勉強が出来るのでずっと楽しいとお聞きして、とても納得でき、将来が楽しみになったとともにはやく現場に出たいと思った。

※総合診療医は難しいイメージがあったが、「目の前の患者さんに対してできることを考え、精一杯すること」といわれるとなんだか途端に身近なものの様に感じられたのと同時に、これはどの医師においても同じことだと思えるようになった。この姿勢を忘れずにジェネシャリストを目指すことはいい目標になると感じた。

※過疎地域であっても、人がいる限りは医療のニーズがなくなることはないが、医療が医療として成立していくことが困難であることを感じた。病院がなくなりそう、と感じた時に、生きていくために、家族を養うために、その病院を辞める、というのは私もやるだろう、と感じた。しかし、その地域で医療を必要としている人がいる、ということに向き合い、諦めずに取り組んだことは、自分ではなかなかできず尊敬することだった。その地域と関わろうとしてきたかどうか、問題を解決するための方法を知っていたり、協力を仰ぐ人がいたり、相談できる相手がいたり、といったことが、少し何かしようと思えるきっかけになる可能性もあると感じた。高木先生はほとんど一からやられていますが。

※大町総合病院が危機に瀕したことは聞き齧っていましたが、その立て直しの背景については無学だったので、今回高木先生のお話から詳しく知ることができ嬉しく思います。私が医学部に入ってから大町総合病院を知った時にはすでに若手の教育にも力を入れている魅力的な病院でしたので、それまでの人口減少や高齢化による医療崩壊、あるいはその危機の状況への啓発を未来のこととしてどこか他人事に捉えていましたが、かつてのお話をお聞きして途端に身近に感じました。元々総合診療に興味はありますが、今後に学習に中で自分1人でもジェネラルに地域の医療を支えていく覚悟や目標を持ちたいです。