活動報告

第4回『深志課題探究ゼミ2023』を開催しました。

2023年12月9日(土)に松本深志高校1年生と信州大学医学科地域枠学生を対象とした第4回深志課題探究ゼミ・地域枠セミナー12月を開催しました。

今回は、ふじ内科クリニックの内藤いづみ先生を講師にお迎えして、「若き君たちへ~いのちに寄り添うケアから学んだこと~」と題してお話しいただきました。

以下が、参加者の感想抜粋です。

※お話の中で印象深かったのは、「死亡診断書」を人生の「卒業証書」として捉え、側で支えていた人に渡すという話や、死ぬということは、蛹から蝶になる様なもの、というお話や、死をどう受容するのかなどですが、先生のお話一つ一つが自分の教訓になったと感じています。

※在宅診療や看取りを行う女性医師からのお話をお聞きする機会は初めてで、とても嬉しい機会でした。家庭などとのワークライフバランスもありますが、患者さんを第一に考え、いつでも駆けつけられるように寝巻きで休まないというエピソードをお聞きした時は感銘を受けました。常に患者さんも人生の先生であると捉え学び尊重する姿と、その原点をお聞きすることが出来て非常に良い刺激を受けました。医学の勉強をしていると確かに人間同士の繋がりの視点が希薄になりがちですが、こうしてお話を伺える機会を大切に、心に残して日々の勉強に励みたいです。

※終末期医療は実習などで何回か見たことがあったが、お医者さんの表には出さない思いのようなものや、お看取りの実際など、見学しているだけでは知ることができない内容で、とても興味深かったです。また、世の中0か1かじゃなくて、曖昧な部分があることが大切だというのは、最近それを実感する出来事があったので、とても共感して聞くことができました。

※最期の迎え方をどうあるべきか考えたことはありますが、辛さや尋常じゃない痛みを抱えて苦しいまま死を迎える以外に、家族と向き合って、比較的笑顔で幸せに過ごすという方法がある事を知りませんでした。在宅ホスピスケアについて理解を深められて非常によかったです。貴重なお話をありがとうございました。

※そもそも相手が痛みに苦しんでいることに気がつけなければ、痛みを取ることができないので、相手の苦しみを感知する力が大事だとということが印象に残りました。これからたくさんの本を読んで相手にしっかりと向かい合うことのできる人のなりたいと思いました。

※医療ということに限らず、とても考えさせられるお話でした。ホスピス医として患者さんのより近くに寄り添い、一緒に最後の時間をどのように作っていくかを考えている内藤さんのお話をきいて、こんな医療の接し方もあるんだなと思いました。完璧を目指すのではなく、みんなが納得できる合格点を探すという言葉がとても印象に残りました。私も、医師を志す者としてやはり患者さんと家族の意志を尊重して、1番いい結果を模索することが大切だと思いました。内藤さんがおっしゃっていた心の中に3人の師匠を決めるということを私も実践してみたいなと思いました。

※ホスピス医とはどんな職業なのかがよく分かりました。今回のお話で印象に残ったことや大切にしたいと思ったことはたくさんありましたが、多くの患者さんと深く関わっていく上で「いい塩梅で」、「100点じゃなくて合格点」という言葉が特に印象に残りました。これからも変わり続けていく社会の中でいかに患者さんと向き合い、本人の望む最期を作り上げることができるのかを考えていきたいです。

※とても心に響く講演でした。学ぶことの大切さをすごく感じました。知識があることで、知っているということで、多くの人を救うことができるということがわかりました。また、今自分が何のために勉強しているのか改めて思い出すことができました。

※[よき看取りが良いグリーフケアにつながる]ということしっかり覚えて祖父母と関わり、気持ちよく別れを迎えられるようにしたいと思います。また、いい塩梅ノート祖母に渡してみました。どんな効果があるか楽しみです。