活動報告

第3回「臨床推論セミナ-」を開催しました。

2023年11月21日(火)に、依田窪病院の佐藤泰吾先生と富士見高原病院の水間悟氏先生を講師にお迎えして医学科4年生を対象に第3回目の「臨床推論」セミナーを開催しました。

今回は、水間先生に症例を提示いただき、佐藤先生が事前の情報なしでその場で症例の症状等のポイントの解説と臨床推論を展開する新たな形式でセミナーを進めました。

以下が、参加学生の感想の抜粋です。

※患者さんを診察する際、佐藤先生がどのような思考プロセスを踏んでいるかがよくわかりました。

※今回の臨床推論の進め方は、佐藤先生の思い描いていた姿ということもあり、とても楽しく勉強することができました。特に同じ情報が与えられていると言う状況で、自分たちで一回考えて、佐藤先生の意見も聞いて、そして先に進んでいくと言う進み方が、いかに佐藤先生の臨床力がすごいか分かると同時に、自分に足りない考え方もわかってくよかったです。

※症状でわからないことがあった時に、解剖学の基礎に立ち返り、空間軸を考えるという思考回路の大切さを今回も実感できました。頭頸部の解剖を復習するいいきっかけとしたいです。また今回は診断だけではなく、その後のケアという部分にも焦点が当たっており、人を診るという総合診療科の体験をすることができて、とてもよかったです。

※問題点は1つでないというお話が心に響きました。診断を考える時に一つの病名を導き出すことに思考が向いてしまいがちだと思いますが、患者さんの訴えることは必ずしも1つの原因からなるものとは限らないということを考えさせられました。

※この臨床推論は自分がこういう立場だったらと考えながら参加しています。本当に毎回面白くて勉強になっています。特に患者さんの主訴は本当のことを言っていないということが印象的でした。今までの臨床推論でもこのことを聞いていたのですが、実際の診察の流れに沿って考えてみるとそういったことがより深く分かった気がしました。