第2回『深志課題探究ゼミ2023』を開催しました。
2023.10.30更新

2023年10月21日(土)に松本深志高校1年生と信州大学医学科地域枠学生を対象とした第2回深志課題探究ゼミ・地域枠セミナー10月を開催しました。
SBCラジオ「里枝子の窓」パーソナリティー 広沢里枝子さんを講師にお迎えして、「社会がつくる障害 社会がなくせる障害」と題してお話いただきました。広沢さんは、26才で失明されましたが、盲導犬をパートナーに各地へ出かけ、障害者と非障害者の架け橋として、講演や越後瞽女唄(えちごごぜうた)の演奏など、幅広く活動されています。講演の後には、「尊厳」をテーマに大学生と高校生でグループワークを行いました。
以下が、参加高校生の感想の抜粋です。
※社会は、障がいを持っている人たちを支援していかなければならない、支援をする義務がある。という言葉がありましたが、本当にその通りだと思います。
※視覚障害を理由に救急の受け入れを断られたという話が特に衝撃的でした。身体の障害を理由に病院側が受け入れを拒否するということを聞いたことがなく、そのようなことはあってはいけないと考えています。
※医療の場で障害がある患者さんがつらい思いを経験していることがあることや、自分の意志を充分に伝えられなかったり、または医療関係者による詳しい情報提供などがされていなかったりすることがあることを知り、自分にはまだまだ知らない問題があったんだなと驚きました。
※広沢さんの「 諦めることは自分を差別すること」という言葉がとても印象深かったです。どんなときでも希望が見いだせる、そんな社会が実現できればいいなと思いました
※目の前の障壁を障がいのある方が中心となって共に解決していくことが大切なのだと学びました。
※講演を聞く前までは障害のある方は何かに頼らないと暮らせないと思っていました。でもそのような考え方ではなく、周りの人が積極的に支え合わないといけないと思うようになりました。
※社会に介在するさまざまな障壁を取り除く重要性と思い込みから生じる心の障害の危険性を強く思いました。
※障害者だから、目が見えないから、といったレッテルをはって、勝手に「できない」と決めつけるような行動が、当事者の方々を傷つけることにつながることを学びました。すべての人を平等に扱い、その尊厳を守ることが、誰もが心地よい社会を創ることにつながると感じました。
※「優遇してほしいわけではない、平等であってほしい」というお言葉が印象に残りました。制度など物理的なバリアをなくせるようにするのはもちろん大事ではあるけれど、それ以上にまず心のバリアをなくすことが大事だと感じました。