活動報告

第4回『深志課題探究ゼミ2022』を開催しました。

12月10日(土)に、国立東京医療センターの尾藤誠司先生を講師にお迎えして、2022年度第4回目の深志課題探究ゼミを開催しました。松本深志高校1年生24名と信州大学医学部医学科地域枠学生1-3年生24名が参加しました。

尾藤先生には、「コロナ禍・新型コロナウイルス感染症とヘルスケア倫理」と題して、道徳と倫理の違い、倫理的な問い・倫理的に考えること、新型コロナウイルス感染症における様々な倫理的判断、についてお話しいただき、高校生と大学生を交え8グループに分かれての「コロナ禍に生活する中で"これって本当に良いことなの?""もっと良い方法があるんじゃないの?"と感じたこと、そこにあるジレンマ」をテーマとしたグループワークもご指導いただきました。

以下が参加者の感想の抜粋です。

※道徳と倫理の違いとそれに基づいた医療の提供について考えることが出来た。インフォームドコンセントなどもあるが、どこまで医師が介入するかはとても難しいと思った。

※道徳と倫理の違いが、とても勉強になりました。ある一面からは良いことに見えても、他の面から見ると良くないこともあるという意識は、とても大切だと改めて感じました。

※道徳と倫理の違いについて自分はすぐに思いつかなかったが、道徳的であっても、倫理的ではない、つまり、人にとって最良とは限らないことを知った。相反する視点からバランスよく選び取る(ジレンマ)の難しさと大切さがよくわかった。

※医療では常に沢山のジレンマがあることがわかりました。医者の考えを押し付けすぎてはならないし、患者さん任せにしすぎても行けないしで塩梅が難しいと思いました。

※今まであまり考えたことがなかったが、コロナ禍で生活する中で、身近な日常生活の中で多くのジレンマがあったと感じた。自分だけでは思いつかないような例もあり、面白かった。

※政府が決めたからとか、世間がこうしてるからではなく、自分でどう行動するのが正しいかを今日みたいに考えて、これからは行動していこうと思いました。楽しさと自由さを忘れずに、かつ、どうコロナ禍を乗り切るかを大切にしていきたいと思います。