活動報告

第2回『深志課題探究ゼミ2022』を開催しました。

10 月22日に、奥 知久 先生を講師にお迎えして、2022年第2回目の深志課題探究ゼミを開催しました。松本深志高校1年生28名と信州大学医学部医学科地域枠学生1-3年生32名が参加しました。奥先生には、KISA2隊大阪・スリランカ支援・家庭医療・コミュニティーサポートについて幅広くお話しいただきました。レクチャー後は、高校生と大学生を交え8グループに分かれて、「転校生を受け入れ居場所をつくる」のテーマでグループワークを行いました。

以下が参加者の感想の抜粋です。


※私は2019年の医学部進学セミナーでの奥先生のお話をきっかけに医学部進学を決意したこともあり、今回のご講義を楽しみにしていました。診療に対する信頼や効率のため、それ以上に心のケアや社会的立場の維持のためにも、患者さんご本人の生活に自ら飛び込んでいき、患者さんの人生に専門家としての知識を添えることが特に地域医療には大切なのではないかと感じました。医療者を志すに決めた原点を振り返ることが出来たような気がしました。


※患者さんのフィールドに立って考えたり、患者さんに役割を持ってもらったりすることの大切さがわかりました。


※ただ医学的知識を披露して、病気が良くなったからいいね!とか、痛みがやわらいでよかったね!とかそういったことではなく、それらに伴ってどんなことを相手が考え、思ったのかを知って、寄り添うことが医療や看護において大切で、そういう環境をつくりだすことが今からできるちょっとした医療なんだと思った。


※医師の考えと患者さんの考えや求めるものには度々違いが生じていることを考えさせられました。


※医療につながることをたくさん聞いて、私の知らない医療の現状が山のようにあるのだと思い知った。積極的に世界やさまざまな地域での医療状況に関心を持って知っていきたいと思った。歓迎するだけではなく、役割を作ってあげることは、医療のみでなく、普段の生活でも役に立つと思った。


※対話の仕方を医師の体験を例にした講義を聞き、対話の仕方というものが重要とわかってよかった。


※初対面の高校生との関わりの中で、自己紹介で相手を知ることや共通点を見つけて共感していくことがコミュニケーションにおける需要な点であることを再認識しました。


※転校生を受け入れるワークではありましたが、相手を知ってから支援を考えていくという流れに沿って活動することで、何にでも通じる支援の像を掴めたように思います。また、高校生の考えから学ぶことも沢山ありました。


※ケアというと治療や介護というイメージだったが、転校生について考えることもケアの一環であり、意外と身近にあるんだなと感じた。