活動報告

自主研究演習レクチャー③「地域包括ケアシステムが描くわたしたちの生活」

当教室に配属(自主研究演習)の3年生6名を対象とした6月17日の第3回目のレクチャーでは、信州大学経法学部教授の井上信宏先生に「地域包括ケアシステムが描くわたしたちの生活」と題してお話いただきました。

以下が、学生の感想の抜粋です。


・"医療は患者さんの生活のほんの一部にしかすぎません。医療者は目の前の患者さんの疾患にのみ意識が行きがちですが、それだけで患者さんの全てを知ることは到底できません。それを念頭に置いて、患者さんと対峙する少しの時間に全力をささげること、そして患者さんの気持ちや生活、様々な背景に考えをめぐらせて総合的に向き合い寄り添うこと、これが医師に必要なことなのではないかと今日は考えました。


・今までの医療は問題を治療して治すことが主として考えられていたが、今現在は問題を抱えながらどう生きていくのか、生きていくために何が必要なのかを考えていく時代になったという話が総合診療の話に通ずるものがあるのかなと感じました。また、最後に仰っていた、医師は個を見ることが出来るというセリフを感慨深く感じました。


・今までの医療は問題を治療して治すことが主として考えられていたが、今現在は問題を抱えながらどう生きていくのか、生きていくために何が必要なのかを考えていく時代になったという話が総合診療の話に通ずるものがあるのかなと感じました。また、最後に仰っていた、医師は個を見ることが出来るというセリフを感慨深く感じました。


・地域医療の自主研を通して学んできたことが、今後の医療でも必要になってくるとは薄々思っていたが、今日の講義を受けて、必要以前に前提として医療を提供しなければならない世の中がやってくるのだと思った。特に、昔おじいちゃんおばあちゃんの家や畑で体験していたお茶会が、今後の地域医療のキーになってくるとは、当時は思いもしなかったので、懐かしくもあり新鮮でもある感覚を覚えた。今日先生にも質問したように、自分は農業と医療の関わりに着目しているので、そのような視点に意識しながら、これからの地域医療の研究に取り組んでいきたいと思った。

少子高齢化が加速している中で、医療の需要と供給が合わず、人と人との関わりを持ち続けるべきであり、そのつながりあう場と支え合う関係のある地域づくりをしていくことを医療者も積極的に参加し考えていく必要があると思った。


・これからとんでもない時代に突入していくと感じた。また集団の医療も大事だが、一人一人(個)を見て、今後どう高齢者や社会問題と向き合っていくのか考えなければならないと感じた。