活動報告

自主研究演習レクチャー②

自主研究演習でのレクチャー②

6月18日(金)に信州大学経法学部 井上信宏 先生に「地域包括ケアシステムが描くわたしたちの生活」と題してレクチャーいただきました。

感想抜粋:


・社会保障について、様々な問題点が挙げられることは知っていましたが、中高生の頃は正直「頭の良い政治家や学者さんが考えてるのにどうしてうまく行かないんだろう...」と思っていました。社会構造が変わってきていることももちろんですが、今日の講義で社会保障制度がちょうど人口増加が急激に進んでいる時に制定されたことを聞き、その社会に合わせた制度が現在にうまくはまらないのは当然だと感じました。歴史的にも様々な試行錯誤を経て今があるので、社会に出ていく私たちも、これからどのような関わり方をしていくべきかを考えていきたいです。


これから医学を学ぶ中で、専門的な知識をもとに社会保障を考えることも大切ですが、ひとりの人間として、私が何ができるかという視点も忘れないようにしたいと思います。


・医者は想像以上に地域の『松子さん』との距離が遠いため、そういう方々と関わりたいなら『白衣を脱いで』その人たちとの距離を自ら詰めていく必要があることを学びました。


・地域包括ケアシステムが実現できれば医療費にとっても患者さんにとっても理想的であると思いました。しかし現在、労働力が減っている中で、いままで老人や子供のお世話を担ってきた女性の社会進出が叫ばれていると思います。最近のテレビドラマでも働き盛りの若者が家事をアウトソーシングするというものが複数ありました。共働きが主流になりつつある中で、自分たちの身の回りのこともする余裕がない働く世代が、自分の親のみならず、地域のお年寄りのケアも担うことを求められてどこまで実現できるのだろうということを不安に思いました。