活動報告

自主研究演習レクチャー①

自主研究演習でのレクチャー①

5月28日(金)に聖母病院 総合診療科 南郷 栄秀先生にオンラインで「地域医療とEvidence-Based Medicine」と題してレクチャーいただきました。

感想抜粋:


・総合診療科と総合内科の違いから、病院規模による仕事の違い幅の広さについて学ぶことができました。EBMに至っては、今までの自分の考え方が少しずれていたとわかりました。またPICOのOであるoutcomeでは、ワクチンは打てるなら絶対に打ったほうがいいだろうと考えていたのですが、そうでない考え方や人によって異なる背景からの認識があるというのは驚きました。他にも質疑応答では、わかりやすく今後のことだったり患者さんの背景やなにを1番大切にしているか考える、ということを再認識しました。本日は貴重な機会をありがとうございました。

・診療科ごとに自分の担当ではないと、患者さんを医師がたらい回しにするという状態が存在していることを以前の地域医療の授業で学び、今回その解決策の一つとして総合診療科があることが分かりました。EBMに則って考えれば、ベストな選択が自然と見えてくるというイメージでしたが、証拠を見るだけではそれぞれの患者さんになにがベストかは分からないということが分かりました。非常に分かりやすく、自分の誤解に気づくことができました。


・今まで地域医療の講義で先生方がおしゃっていた総合診療について、役割ややることが多くて「どれが本当の総合診療なんだろう」と思っていました。しかし今日の講義でそれは病院の規模や場所によって変わって見えるだけで、患者さんがより良い医療を受けられるようサポートする、患者さん全体を見るということは共通しているのだとわかりました。自分の住んでいる地域に総合診療医がいたら、患者の立場だったらすごく心強いです。


・EBMも、教科書的な説明ではどのように臨床で使われているか知りませんでしたが、実際に自分もやってみることで具体的にイメージすることができました。現場に出てもこの考え方を忘れずに、患者さんと真のアウトカムを共有できるようにしていきたいと思います。