活動報告

自主研究演習レクチャー⑦

自主研究演習でのレクチャー⑦

7月13日(火)に「ポリファーマシー」について、信州大学医学部附属病院薬剤部 村井健太郎 先生に講演いただきました。


感想抜粋:


・高齢者ならではのポリファーマシーになる原因が分かりました。同じ作用の薬を過剰に飲むことは体に負担になるはずなのに、入院でしか薬の調整を出来ないのをとても歯痒く感じました。村井先生のお話から、薬剤師さんは医療の現場で活躍する機会がさらに増えることを喜んでいることが伝わってきたので、薬の調整をするシステムが作られて積極的に調整が行われるようになるといいなと思いました。


・ポリファーマシーが医療費の圧迫、また患者さんの負担になっているため問題であることがわかった。今後は、節薬バッグの活用、入院時の持参薬の考察だけでなく、外来でも薬を減らせるよう、お薬手帳の義務化、これらの情報をマイナンバーに結びつけるなど、徹底した国家主導の対策を行うべきだと考えた。


・お話の途中でお薬手帳や残薬について触れられていましたが、自分自身の行動を振り返るとどきっとすることばかりでした。薬局に行くたびにお薬手帳を持っていくのを忘れてしまうため、何冊もためてしまったり...処方された薬を飲みきらずに自己判断で止めてしまったり...反省する部分が多かったです。高齢者に向けて啓発本が出版されているそうですが、私自身もかなりいい加減な部分があったので、若い世代に知識を定着させることも長い目で見ると効果的なのではないかと思いました。


今回の講義で、ポリファーマシーを改善するために病棟では医師と薬剤師の間で話し合いが行われていることを具体的に知ることができました。年々薬の種類も増えてきて副反応も様々なので、医療現場に薬のスペシャリストがいて、色々とアドバイスをもらえるのはとても心強いと思いました。


学生の立場で聞くと、薬効が被っているものがあればどんどん調整すればいいと思ってしまいますが、それが他院であったり他科であると変えづらい...など、現場は現場で難しい判断を迫られているのだなと思いました。様々な事情はあると思いますが、薬剤が多いことやしっかりと管理して飲めないことによる悪い影響を学ぶことができたので、将来患者さんのために一番良い処方を自信をもってできるように、これから薬や疾患について勉強していきたいと思います。