「地域医療実習報告会」が開催されました
2018.2. 7更新

平成29年12月22日に信州大学医学部医学科県内枠推薦入学の3年生による地域医療実習報告会を開催しました。
この実習には、夏季休業中、2泊3日の日程で、8施設(国保小谷村診療所、佐久総合病院付属小海診療所、上田市武石診療所、リバーサイドクリニック、伊那市美和診療所、市立大町総合病院総合診療科、佐久総合病院地域ケア科、山梨市立牧丘病院)で16名の学生が参加しました。
発表会では3施設(国保小谷村診療所、佐久総合病院付属小海診療所、上田市武石診療所)で実習の学生が口頭発表し、5施設の実習についてはポスター展示を行いました。
口頭発表の後には、実習参加の8名の学生によるパネルディスカッションを行い、実習受け入れ先の4名の指導医の先生方(武石診療所・廣瀬先生、美和診療所・岡部先生、小谷村診療所・中井先生、市立大町総合病院・金子先生)にもご意見・ご感想などをうかがいました。
参加した学生の感想の抜粋は以下の通りです。
【1年生】
※行った先の地域の特徴を話して下さったのは良かった
※大きな病院ではなく、診療所での医療とはどんなものかということが知れた
※地域医療には診断のことだけでなく、コミュニケ-ションがとても大事だということが分かった
※患者さん主体の場にお邪魔させていただくという言葉がとても印象的だった
※女性医師の働き方についての話があって良かった。女性の立場からの意見はなかなかないので、貴重な意見だと思い参考になりました。
2年生】
※患者さんの背後にある"生活"を考えるという言葉が印象に残った
※将来長野県の医療に携わるに当たって医療だけでなく地域の"文化"も学ぶ必要があるということ
※実際に行ってみるとたくさん得るものがあるのだろうなと思いましたが、今回の報告からも普段学校や松本市の街中にいては気づくことのできないことがあると、とてもとても分かりました
※パネルディスカッション中「写真を撮ることが地域医療では大切」という言葉があり、はっとしました
【3年生】
※地域医療について学ぶには座学だけではなく、実際に赴くのが一番だというのが印象に残った。
※言葉で表現してくれるが、本質は言葉では伝わらないようなものというのが印象深い
※患者さんの想いを生活を見る
※皆行った実習先は異なるが、感じたことには多く共通点もあり、地域医療の実際が鮮明に分かった
【4年生】
※大学での臨床実習では忘れがちな患者さんの生活に深く入り込む医療の現場をイメ-ジできてよかった
※地域医療を実際に行っている先生方の話も聞くことができたこと
※とても人口の少ない地域に実習に行った学生が多く、地域医療の本質をそれぞれ考察した様子が伺われました。大学病院での実習しかまだ経験していない自分にとって、地域医療との違いがより理解できそれぞれの良さを改めて知ることができました
※地域医療の良さ、温かさについてすごく良い発表だったが、今後の地域医療の課題や問題点についても発表の中で考察があればさらに良かったと思う
【5年生】
※地域医療についての話は臨床実習にふれる機会があまりなかったので、久しぶりに考える機会になり良かったです。臨床実習先に入っていない診療所についての話を聞くことで、県内の医療についてより知ることができたと思います
※指導医の先生方のお話が伺えて良かった
※3年生という立場で実習に出向いた際の新鮮な切り口での感想を聞くことができ、地域医療の重要性やその良さが伝わり、自分も気持ちを新たに実習を行っていこうと思いました
※患者を医学的な側面だけでなく、1人の人として、その生活や社会背景を包囲してみることが大切であることを再認識できた
【6年生】
※臨床実習が始まる前にこのような経験ができるのは良いと思う