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おおぐし じゅんじ

大串 潤児

歴史学 教授

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岩波映画と山吹村

映画「ひとりの母の記録」と山吹村

  8月、飯田市歴史研究所から『年報』第10号が刊行されました。昨年の地域史研究集会で報告した「映画「ひとりの母の記録」と山吹村」を掲載・発表することができました。   戦後復興から高度経済成長までの飯田・下伊那を考える多様な視点を提起した論考がならんでいます。ぜひ、ご一読下さればと思います。   昨年、口頭で報告した部分に加え、敗戦直後から1954年頃までの山吹村の文化運動について大幅に加筆してあります。   山吹村の公民館運動、青年団運動、共産党細胞機関紙『段丘』、など諸社会運動の分析を行っています。    岩波映画「ひとりの母の記録」撮影は1955年ですが、53-54年には凶作対策問題で、また1955年以降は養蚕者大会で、この地域の農民たちは社会運動を展開します。   また、長野県下で最初に原水爆禁止協議会が結成され、さらに安保闘争に際しては飯田・下伊那で最初に共闘会議(山吹共闘)が結成されたのもこの地域でした。   そこまで筆を運ぶことは出来ませんでしたが、改めて論じてみたいと思います。   また、岩波映画についても最近大きなプロジェクトが発表されつつあり、研究が大幅に進展することでしょう(丹羽美之・吉見俊哉編『岩波映画の1億フレーム』(東京大学出版会2012)。   なお、この論考作成にあたり御尊父・宮下功氏の旧蔵文書(「日記」や公民館関係記録など)を閲覧させていただき、昨年の研究集会でコメントをいただいた宮下道彦さんが今年はじめ逝去されました。8月25日、墓参をすることが出来ました。ご冥福をお祈りします。  昨年の研究集会についてはリンク先をご覧下さい。

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