拡大ゼミ:文京洙さん講演会
2008年6月27日、信州渡来人くらぶと一緒に、立命館大学から文京洙(むん・ぎょんす)さんをお招きして講演会(拡大版ゼミナール)を開催しました。
日本近現代史ゼミでは、06年夏に大韓民国ソウルに光云大学を訪ねて金廣烈先生はじめとする日本学科の学生たちと合同ゼミを開催、07年夏には松本にて同じく合同ゼミを開催するなど、光云大学日本学科の学生さんたちや先生方と交流を続けてきました。
★これまでの交流については次を見て下さい。
※06年 大韓民国・光云大学での交流会
→「その1」」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_12.html
→「その2」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_13.html
※07年 松本・信州大学での交流会
→「その1」」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/2007720.html
→「その2」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_29.html
今年は光云・信州ともお休みの1年ですが、ちょうど今年は「済州島4・3事件」から60周年の年であり、またゼミで講読している「松尾 村の新聞」(長 野県下伊那郡松尾村の記録)が1948年にさしかかるということもあって、来年の訪韓計画に向けて事前の学習会という意味もあり、文さんをお招きしまし た。
文さんのお話しは、(1)済州島の歴史・文化、(2)「4・3事件」の概要と論点、(3)その後の韓国現代史における「4・3事件」、といったテーマにわった非常に有意義なものでした。
また、ゼミの北澤さんからは、1948年長野県の在日朝鮮・韓国人問題のコメントが行われました。長野県下伊那の山間部にある「満島初等学院」の閉鎖問題がテーマです。
両者をあわせて、「済州島4・3事件」を東アジアの視野でとらえるとともに、長野県という1地域のミクロヒストリーの問題としても考えてみたい、という趣旨です。
当日は、松本市民のみならず山梨県や石川・金沢からも関係者がかけつけて下さり、たいへん活発な討論が行われました。「済州島4・3事件」のみならず、敗戦前後、済州島に駐屯していた日本軍のことについて議論が集中しました。
金沢から参加してくださった大森定嗣さんと金秉権さん。
準備過程では様々な方にお世話になりました。ありがとうございます。
文さん、わざわざ松本までありがとうございました。
大森さん金さん、08年の夏合宿は金沢に向かうことが決まりました。またお会いできる日を楽しみにしております。
懇親会にて。「またの出逢いを」。