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おおぐし じゅんじ

大串 潤児

歴史学 教授

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穂高町・有明の調査 2

2008年5月28日、朝から安曇野市穂高に向かいました。

今年3月に調査を行った穂高会館に所蔵されている旧穂高町役場史料を再調査しました。今回は、旧有明村自治研究会発行にかかる「有明村報」がメインです。


※3月調査の詳細は以下をご覧下さい。
http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_41.html

村報は1928(昭和3)年創刊、1940(昭和15)年廃刊となるものです。鹿野政直『大正デモクラシーの底流』(現在は『鹿野政直思想史論 集』第1巻、岩波書店2007年に集録)で紹介された上田・小県地域の青年団発行にかかる「村報」「時報」、また飯田市歴史研究所が収集し、1部は翻刻資 料集ともなっている下伊那郡各村の「時報」「村報」、は著名です。今回のものは、従来知られることのなかった東筑摩郡・南北安曇郡のものの1部です。
東筑摩郡では波田町に「波田村報」が、松本市内でも「芳川村報」などが知られていますが、南北安曇野郡でこれだけの期間のものがまとまって残っていることは貴重な史料といえます。

今回の調査には安曇野市教育委員会の皆様方、とくに文化課文化財保護係の那須野さんにはお世話になりました。2部程複製を作り、1部を図書館に、1部を利用して08年度の「安曇野セミナー」などに役立てたいと思います。
また、かつて1年生の授業で行った「特攻隊論ゼミ」に協力いただいた上原清子さんの兄・上原良司の暮らした地域でもあります。特攻隊と地域社会ということが課題になっていましたので、1940年廃刊という惜しい時期ですが、参考になると思います。

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