教員紹介

おおぐし じゅんじ

大串 潤児

歴史学 教授

教員 BLOG

一覧を見る
こんなことしています(授業など教育) ゼミの活動

日韓・韓日交流会 2007 その1

-合同ゼミナール:信州から見る日韓・韓日関係の歴史-


ogushi235.JPG
(撮影・キム キボムくん)


2007年7月20~21日、大韓民国・光云大学日本学科の金廣烈先生はじめ学生7人が松本を訪ねてくれました。昨年、私たちのゼミ生が光云大学を訪れ、合同ゼミナールを行ったのに続いて、二度目の合同ゼミナールを開催しました。

※昨年の様子については、以下を見て下さい。
→「その1」」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_12.html
→「その2」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_13.html


7月20日、11:40頃、光云大学の皆さんが信州大学に着きました。金先生とは1年ぶりの旧交をあたためながら、初めて出会う学生同士はすぐに仲良くなっての昼食。その後、交換留学生・日本の学生の案内で信州大学構内を見学しました。
ogushi236.JPG

 


14:40、合同ゼミナール開始。司会はゼミ長の西川舞さんがつとめました。
ogushi237.JPG
司会者紹介。

ogushi238.JPG
光云大・金廣烈先生のあいさつ。


会場には、日本近現代史ゼミのメンバーだけではなく、延先生の韓国文化の授業に参加している学生・留学生の皆さんも参加して下さって、たいへん充実した報告と討論が行われました。
ogushi239.JPG


昨年は、「韓流・日流は日韓・韓日関係を変えるか」をテーマに、現代社会の日韓・韓日関係について、「文化」(とくに大衆文化)を切り口として議論をしました。
今年は、信州大学での開催ということもあり、歴史と地域を基本にしたテーマ設定をしました。長野県の代表的な戦争遺跡でもある「松代大本営」について、 また、長野県における在日韓国・朝鮮人の歴史について、さらに植民地朝鮮に渡った日本人(特に、朝鮮社会・文化に理解を示した日本人)を取りあえげまし た。準備の過程で金先生とも相談しつつ、松代大本営の問題を、戦時期の強制労働の問題にとどまらず、広く在日韓国・朝鮮人社会史のなかに位置づけて見るこ と、日韓交流・相互理解の歴史にも目を配ること、両者をなるべく地域社会の問題としてつめてみること、このような趣旨での合同ゼミ開催となりました。


光云大学からの報告グループは、「『松代大本営』の現代的意義」を報告しました。参加してくれた光云大学学生(2,3年生)全員による報告で、「松代大 本営がつくられた理由」(キム チュンゼさん、ヤン ヨンミョンさん)「建設過程」(キム ソンファさん)「労働力動員と戦後の松代」(キム ダヒさん)「現代の松代大本営」(ぺク ジョンイクさん、ソン ヒョンドンさん)といった論点について、とても上手な日本語で発表してくれました。4年生のカン ジウンさんは、昨年の合同ゼミナールにも出席してくれたメンバーです。

ogushi240.JPG ogushi241.JPG
チュンゼくん、ヨンミョンくん報告。    ダヒさん、ソンファさん報告。

ogushi242.JPG ogushi243.JPG
ジョンイクくん、ヒョンドンくん報告。   ジウンさん討論風景。

続いて信州大学からは青柳瑞穂さんと交換留学生のキム キボムさんが、「近現代長野県の在日韓国・朝鮮人」「韓国にわたった日本人 浅川巧(あさかわ たくみ)」を報告しました。

ogushi244.JPG ogushi245.JPG
青柳さん報告。


ogushi246.JPG
キム キボンくん報告。



会場には松本市民の方も何人かおられ、松代大本営保存運動や浅川巧にまつわる貴重な体験・お話しを伺うことができました。

ogushi247.JPG ogushi248.JPG
保存運動について近藤さん。  浅川巧について李春浩さんの話し。


ogushi249.JPG
おたがいの報告者に記念品の贈呈。

ogushi250.JPG
報告者・司会者お疲れ様(写ってませんがキボムくんもおつかれ)。


盛況のうちに合同ゼミナールは18:30に終了。懇親会もたいへんな盛り上がりとなりました。金先生と女性たちは浅間温泉・栄の湯に、男性諸君は、ゼミ生男子の家にホームステイしました(→さぞ、「大変」だったことでしょう-笑!?)。

→「その2」http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/ogushi/archives/post_29.htmlに続く。

 

トップページ 教員紹介 大串 潤児 ブログ 日韓・韓日交流会 2007 その1

ページの先頭へもどる