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はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・思想論 教授

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哲学関係

オギュスタン ベル「ク」

「場 所」という問題に興味があって、ちまちまと考え続けている。その際に参考になったのは、西田幾多郎や上田閑照で・・・と書ければ格好がよい(?)だが、ど うにも私には歯が立たなかった。それよりは、イーフー・トゥアンやオギュスタン・ベルクといった地理学者の書物(の日本語訳)から受けた刺激のほうが大き い。トウァンだと『空間の経験-身体から都市へ』(筑摩書房)『トポフィリア-人間と環境』(せりか書房)、ベルクだと『地球と存在の哲学-環境倫理を越 えて』『風土学序説-文化をふたたび自然に、自然をふたたび文化に』(ともに筑摩書房)といった書物は、興奮しながら読んだものだ。

・・・ということを威張って人に言える立場ではない、ということがたったいま判明した。執筆した論文の校正をいま行っているところなのだが、「ベル ク」と書くべき箇所がすべて「ベルグ」になっていたのだ。興奮しながら読んだだけあって、論文中にやたらと「ベルグ」さんが登場する。それを一つ一つ訂正 しているうちに、「としひろ」なのに「どじ君」と呼ばれ続けた少年時代の苦い思い出までもがよみがえってきた。

本当に思いこみというのは恐ろしいものだ。何度も何度も「ベルク」という名前を見、それを書き写したつもりだったのに。「心ここに在らざれば、視れ ども見えず」という『大学』の言葉は、まったくもって正しい(この引用にも自信がもてなくなって、岩波文庫を開いてしまいました・・・)。

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