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はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・思想論 教授

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中国関係

中国は二度寂しい

今年は2月18日が旧暦の1月1日である。中国では「春節」と言って、その前後は大賑わいになる。

ちょうど10年前、浙江省杭州市で「春節」を迎えた。新暦が骨身にしみている私は、新暦の年末年始における中国の「盛り上がらなさ」が非常に寂し かった。そこで、噂に聞く「春節」というヤツを自分も堪能してやろうと意気込んではみたものの、やはり新暦が骨身にしみているので、どうもノれなかった。 宿舎である老専家楼の服務員の方々が夕方ぐらいからテーブルを囲んで、宴会をしていた。見るからにウキウキした雰囲気に対し、「て言うか、2月だし!」と 疎外感を覚えたりもした。真夜中には爆竹の大音響が街中にこだまし、「革命が起きたか!?」とたたき起こされた(確か当局により禁止されていたはずなのだ が・・・)。とことんノれない寂しさをかみしめた。

ところで、10年前の今日2月19日と言えば、当時の中国の最高指導者・鄧小平が死去した日だ。その2、3ヶ月前から鄧小平の偉業をたたえるテレビ 番組がひんぱんに放映されていたから、ある程度予想された死だったのだろう。テレビでは「早すぎる・・・」と号泣する人の映像が流れていた。しかし、申し 訳ないが、私はそれどころではなかった。

老専家楼の服務員のTさんが前日、当時2歳の息子にカラフルな(どう見てもスプレーでむりやり着色している・・・)ヒヨコを買って来て下さったのだ が、私と妻がどうも過保護に暖めすぎたようで、脱水症状で死にそうになってしまっていたからだ。結局その日の内にヒヨコは死んでしまった。自分の至らなさ に泣きそうになった。

だから、正確に言えば、その年は中国で三度寂しかったことになる。

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