2007年度以前

2006年安曇野調査報告書

2006年10月から12月におけておこなった安曇野調査の報告書が完成しました。報告書をpdfファイルにてダウンロードできます。ご覧下さい。


安曇野市の景観形成活動と景観の価値

まえがき

本報告書は、2006年度に信州大学人文学部社会学研究室が安曇野市でおこなった社会調査の報告書である。安曇野市における調査は、昨年度に引き 続いて実施したものであり、昨年度末に刊行した報告書『地域活動と住民意識に関する穂高町民調査報告書』を引き継ぐものである。
本年度は、景観形成と観光の問題にテーマに絞って調査を実施した。当初は、環境という問題も扱う予定であったが、テーマが余りにも広がる可能性があったた め、最終的には絞り込むことにした。今年度の調査では、昨年度の調査と異なり、多様な調査方法を試みた。第1部では、安曇野市の景観形成をめぐる多様な活 動とその成果についての、フィールド調査の報告である。第2部は、安曇野の景観をめぐる意識を、安曇野市民、安曇野の観光関連業者、安曇野を訪れた観光客 を対象としておこなった調査票調査の基礎報告である。いずれも、平成18年度の社会調査実習Ⅲを兼ねて実施した。
この報告書は、調査に参加した学生諸君のレポートを土台にしている。報告の分担は以下の通りである。
第1部第1章 川端綾子、斎藤慎二、篠原ことえ、藤田雅司
第1部第2章 林佑美、深田庸平、大野健太郎、宮楠智沙、北田暁子
第1部第3章 瓜生真衣子、河野あゆみ、金子未央
第2部第1章 大平沙織
第2部第2章 久保田侑理、野田翔、山本晃寛、稲垣惇
第2部第3章 井上恵理子、韓錦花、上島創、清水政善
第2部第4章 大平沙織、五味康智、降幡佳子
ただし、第1部については村山が、第2部については渡邊が元のレポートを推敲し、不足部分は補ったため、原型はほとんど残っていない。それゆえ、村山と渡邊が本報告書について最終的な責任を負う。
今回の調査においては、安曇野市役所の職員の方々、穂高区まちづくり協議会の役員の方々、景観形成住民協定の代表者の方々、穂高町観光協会のメンバーの 方々にお世話になった。深く感謝したい。また、調査票調査に協力していただいた市民の方々、たまたま調査現場に居合わせ調査に協力していただいた観光客の 方々にも感謝したい。また、長野県庁の土地・景観課および自然保護チームの職員の方々にも、制度面に関して教えていただいた。深く感謝したい。

平成19年3月
信州大学人文学部社会学研究室
村山研一、渡邊 勉


目次


第1部 土地利用の規制と景観形成の課題

はじめに 土地利用規制と景観形成

第1章 土地利用規制:穂高地域まちづくり条例を中心に
1 旧穂高町のまちづくり条例
2 穂高区まちづくり協議会とその活動
3 土地利用の規制:旧穂高町と旧豊科町の比較
4 まとめ:土地利用規制の2つの方法

第2章 景観形成住民協定と住民組織
1 景観形成住民協定と屋外広告板規制
2 安曇野市の景観形成住民協定
3 景観形成住民協定の役割

第3章 屋外広告物の観察:住民協定の効果
1 課題とフィールド観察の方法
2 屋外広告板の観察
3 看板から見る景観問題
4 まとめ:景観形成の課題と住民協定の役割

第2部 安曇野の観光と景観の価値

第1章 調査概要
1 調査目的
2 調査の方法
3 回収状況
4 質問項目一覧

第2章 安曇野観光関連業者調査
1 属性
2 組織
3 景観
4 田園風景
5 観光
6 地域活動
7 意識

第3章 安曇野市民調査
1 属性
2 景観
3 田園風景
4 観光
5 地域活動、地域評価
6 意識

第4章 安曇野観光客調査
1 属性
2 景観
3 田園風景
4 観光
5 意識

付録 調査票
観光関連業者調査票
安曇野市民調査調査票
観光客調査調査票

付図

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