日本史分野の紹介

日本史分野のキーコンセプトは「考える歴史学」です。高校までの日本史は、ただ教科書を暗記するだけのもでのしかありません。しかも、あれほど一生懸命 暗記した日本史の知識は大学では通用しないのです。なぜなら鎌倉幕府の成立は1192年ではないし、江戸時代で最も有名な法令である慶安御触書は、じつは 後世の創作だったりするからです。すなわち大学で学ぶ日本史学とは、主体的かつ批判的に考え、自ら発見するものです。
日本史分野では、過去の「日本」について学ぶことを通して、現在の「日本」を相対化し、未来への展望を模索する研究をおこなっています。歴史的には「日 本」という枠組みは自明ではなく、国境を越えた交流や諸地域固有の文化も存在します。「日本」を外に越える思考と、内に諸地域社会の個性を考察する態度が 必須となります。
日本史分野の教育プログラムは、演習や講義を通じて、日本史に関する素養を獲得できるように構成されています。そして現物の古文書や歴史景観を調査・研 究します。とくに17世紀から20世紀の日本史に特化して教育研究をおこなっています。皆さんも信州大学人文学部で、自分の頭で考える、学問としての日本 史学にふれてみませんか。

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