文化情報論を志望する学生さんへ

文化情報論講座に進もうと考えている1年生(新2年生)の人達へ。
文化情報論に入った後、どんな勉強をするのか簡単に御説明します。

●おおまかな流れ
2年生になって文化情報論講座に進むと、今後の専門的な研究活動の基礎となる情報処理実習が必修となります。これらは、パソコンのアプリケーションの使い方も含みますが、そうした機器の操作よりも、情報を活用する実践技術の習得が重点的に訓練されます。
たとえば、一ヶ月以上かけて取り組むプレゼンテーション実習では、どうすれば相手に上手く情報を伝えられるのかを論理的に突き詰めて学び、さらに発声練習 や身体の表現訓練を積み、説得力のある情報表現について実習を行います。今年は会議を促進させる技術(ファシリテーション)も学びました。その他にも、情 報の検索技法やプログラミングの基礎なども、2年次の必修で、加えて情報処理技術者「初級システムアドミニストレータ」を全員が受験します。

DSC_0080.jpg

 

2年生の間は、これらの実習と並行して、さまざまな基礎的な事項を学びます。特に重要なのは、統計的な手法です。情報論で取り組む研究には、調査や実験 データに対する統計的な分析がほぼ必須となりますので、この段階で、みっちりと勉強しておかなければなりません。数式も出てきますが、そんなに恐れること はありません。
2年生の間は、特定のゼミに所属することはなく、幅広く複数のゼミに参加して、自分がやりたいテーマをよく考えて下さい。それぞれのゼミでは2年生でも参加できるフィールドワークや共同実験などの、入門的なメニューを用意しています。
2年生の必修をめでたくクリアすれば、3年生進級時に4つのゼミのどれかに配属されて、専門的な研究テーマにも取り組むことになります。英語の論文も読んで発表しなければなりません。
その他にも、3年生では応用的な実習に参加して、さらに情報活用能力を高めます。去年と今年は、八王子市民を対象とした地域ブランド調査を実施しました。その成果は、ここに公表されていますので、ぜひご覧下さい。この専門実習を含むいくつかの授業の単位を取得すると「社会調査士」資格を申請することができます。
3年生の最後には、それぞれのゼミでプレ卒論などの課題がありますが、これをクリアすれば、晴れて4年生です。卒論はほんとうに厳しいです。しかし、これを乗り越えることで、どんな社会に出ても通用する情報活用能力を身につけることができるでしょう。

sc5.jpg

 

●授業
文化情報論講座の授業には、その学際性が顕著にあらわれます。
地域の問題を考え、長野県の町おこしや地域ブランド開発に直接参加するゼミもありますし、情報表現を学ぶために「写真」を学ぶ授業もあります。人文学部棟に掲示されている公開講座のポスターなどは受講生が制作しています。また、授業の一環として長野県の著名人を招いたりする授業など、専門領域に縛られない多様な授業が展開されています。
その学際性ゆえに広いテーマを扱う事ができ、結果として卒業論文にはさまざまなテーマを扱った論文が存在しています。

sc3.jpg

 

●求められるもの
あらゆる学問について言えることですが、特に文化情報論講座に進むのであれば何より「意欲」が必要です。研究に対する意欲、自分の知りたい事への意欲、そ れは積極性とも言い換えることができます。技術的な部分は講義やゼミで勉強できますが、意欲は本人次第です。「○○を勉強したい」「この分野に興味があ る」、その「意欲」が文化情報論講座に進むための必要条件です。その意欲を何らかの形で実現するために、情報論における研究がきっと役にたつと思います。

sc4.jpg

 

●最後に
文化情報論講座がどんな所なのかを知る簡単な方法があります。
人文経済新棟2階、机とソファーがあって休憩できるスペース、通称文情ラウンジがあります。たいていの場合、そこには現役の文化情報論生が座っています。気軽に話しかけて下さい、文化情報論講座に在籍する学生の生の声が聞けます。

sc.jpg

ページの先頭へもどる