FAQ/Q&A

独語・独文Q&A

以下によく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

 

Q: 具体的にどういったことを研究しているのですか?

 

A: 当分野では、言語研究、文学作品や作家研究の他、ドイツ言語文化に関連していれば、興味・関心のあることを自由に研究できるような環境作りに努めています。大きく分けて3つのカテゴリー、語学・文学・文化の中で研究をすることができます。
   具体的には、語学のカテゴリーでは、ドイツ語学習を通して、日本語話者の我々には難しい、あるいは、不思議に思える文法構造に関する研究から、言語と社会の関連性を歴史的に考察していく研究まで、多角的な視点から「ことば」を研究することができます。文学のカテゴリーにおいては、『グリム童話』などの民話、ミヒャエル・エンデ、エーリヒ・ケストナーなどの児童文学から、ヴォルフガング・フォン・ゲーテやフリードリッヒ・シラーなどのドイツ古典文学まで、ドイツ語圏の作家や作品について、幅広く学ぶことができます。文化のカテゴリーにおいては、ドイツの環境政策や移民社会に関する研究をおこなっている学生がいます。

 

Q: 留学はできますか?

 

A: 信州大学では、マンハイム大学、ライプツィヒ大学と国際交流協定を結んでいます。交換留学生として留学する場合には、学内選考がありますので、早目に準備をする必要があります。それ以外にも、ドイツの大学の多くは、留学生を受け入れる体制が十分に整っていることから、個人的に手続きをし、留学することも可能です。いずれにしても、高度なドイツ語力が必要とされますので、当分野では、3年次修了後の留学を奨めています。また、近年、就職活動等で長期留学が困難であるという学生が増えているため、夏期休暇を利用した短期留学の支援も積極的におこなっています。

 

Q: ドイツからの留学生やネイティヴスピーカーはいますか?

 

A: 協定校であるライプツィヒ大学からは、毎年2~3名の留学生がきています。チューターとして、留学生の日本での生活をサポートしつつ、彼らからドイツ語を学ぶということも可能です。ネィティヴスピーカーに関しては、全学教育機構に所属しているドイツ人講師が、人文学部のいくつかの講義を担当しており、それ以外の時間にも気軽に交流できるような体制を整えています。また、講義の受講生は、5~10名程度となっており、他大学や他の語学教育機関と比べると、大変贅沢な環境であるといえるでしょう。

 

Q: 卒業後の進路にドイツ語は活用できますか?

 

A: ドイツ語が活用できるような進路というのは、正直に申しますと、あまりありません。しかし、全くないこともありません。例えば、当分野の卒業生には、ドイツ語関連の老舗の出版社に勤務している方や、精密機械関連の会社で、ドイツとの商談・交渉を担当している方もいます。また、外務省からドイツ語圏の大使館・領事館に派遣される在外公官を務めていた方もいます。いずれの場合も卓越したドイツ語能力が求められますので、長期留学や大学院に進学し、ドイツ語力及び専門性を磨き、関連機関への就職を目指すことも選択のひとつです。

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