お知らせ・報告

20171023中国語サロン プレゼントと红包

当日のメモ、最新テクノロジーで顔認証による支払いは“刷脸支付”と言います

この日の中国語サロンは、学生、院生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で10人参加でした。

院生のLさんが可愛い服を着ていたのでそれすごくいいですねと一人が話題にしたところ、ご本人曰く“男朋友”からのプレゼントとのこと。それって凄くない?と日本人学生が反応を示すと、中国では彼氏が彼女に服など物をプレゼントするのは普通のことだと中国の学生たちが答えます。日本でも交際している彼氏彼女間でプレゼントを贈り合うことは当然ありますが、誕生日だったり何らかの記念日といった意味付け、また学生でしたら経済的負担も考えてほどほどの相場に落ち着かせる感があります。「そのようなプレゼントを贈る金がない場合はどうするのか?」という更なる日本人の疑問に、非常勤のL先生が冗談めかしつつも“那就没有女朋友!”=「それなら彼女はナシ!」と答えました。そこから“红包”の話にもなり、日本語では「ご祝儀、お年玉」と訳されることが多い語ですが、中国では“情人节”=バレンタインデーに中国の通信アプリ・微信Wechatの送金機能を使って送る(多くは彼氏→彼女)という説明を聞いて、市民受講参加者のKさんは「こわいわ~こわいわね~」と感想を漏らしていました。

恋人関係でプレゼントを贈るにしても日本では双方のバランスを考えることが最優先されるでしょうし、金銭を一方から一方に渡すというのは、先述Kさんの漏らした「こわいわ~」の感想の如き「引く」感覚が第一に来ると思います。日本の「お年玉」は家族親族間で尚且つ明確な上下関係を前提にして年一度だけという限定があるのに対し、“红包”は恋人・夫婦といったフラットな関係であってもバレンタインデーや誕生日やその他節目となる日に登場します。“红包”はより円滑なコミュニケーションを求めるためのツールという側面が強いのでしょうし、そういった感覚をベースにしているからこそ送金機能を組み込んだ微信Wechatが現在大流行りしているのでしょう。金銭とコミュニケーションにまつわる日中ギャップを再確認させられた回でした。

◎中国語サロンは毎週月曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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