お知らせ・報告

20170417中国語サロン ピンインの温度差、漢詩の温度差

この日のお茶 “正岩水仙(2015年)” “慧苑黄观音(2015年)”

この日の中国語サロンは、学生、研究生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で10人参加でした。

ガイダンス時期が過ぎて本格的に授業が始まり、中国語の発音・ピンインの読み方を気にしている学生がネイティブである留学生や研究生たちに教えてもらうのがメインとなりました。外国語の修得では有りがちですが、ネイティブからすれば当たり前にできることが、ノンネイティブには要領コツがなかなか掴めないものでして、それを摑むヒントを上手く提示できるかはネイティブなら誰でもできるというものでもなかったりします。ネイティブの研究生Z君が「ピンインは子供の頃習ったけど、もうほとんど忘れてしまったなあ」と言い、これは彼に限らず中国人のピンインにはよくある現象です。そのため教える際には、yuは“玉”、aiは“爱”、aoは“熬夜的熬”や“凹”のように、いきおいその音節を代表する漢字が彼らの説明で当然のように登場します。しかしピンインの読みを知りたい日本人学習者からすると、まだピンイン習得段階なのに漢字の読みを出されても「?」となることが多いもの。中国語の初学者にとっては漢字は後回しで先ずはピンインからなのですが、中国語ネイティブにとってピンインは小学校で勉強済みではありますが、日本語の仮名文字のような恒常的な使い方はしませんので、どうしても漢字の方が彼らにとっては安定感のある分かりやすい表現として認識されている、その両者の温度差のようなものが存在するようです。

≪中国诗词大会 第二季≫を今後の参考のために観賞中

中国で今流行っているTV番組は何かという話題になりまして、Z君が≪中国诗词大会≫はお勧めですと教えてくれたので、早速その場にてタブレットでYoutubeにアップされているものを観ることとしました(著作権的にアレですが今後の参考のため)。どのような内容かというと、ちょうど往年の「TVチャンピオン」「クイズ・ミリオネア」などを中国の詩・詞を題材に特化させたようなイメージでして、数人セレクションされた出場者に簡単なものからコアなものまで诗词を題材としたクイズを出し、同時に大きなスタジオにいる大勢の参加者にも同じものを解かせ、間違えた人数を出場者の得点とするという派手なゲーム性も取り入れていることが分かります。若いZ君やJさんもお気に入りということで若者受けも良い様子。
「漢詩」というと日本ではどうにも渋すぎるイメージが強く、年寄りめいたイメージが払拭できないものですが、中国はさすが漢字の国で、膨大な诗词の言い回しが日常にあるお国柄ですからこのような诗词クイズ番組も成立するのだろうなと感じました。ちなみに≪中国成语大会≫≪中国汉字听写大会≫も存在するとのこと。日本のバラエティクイズ番組で漢字や四字熟語を題材とすることはもちろんありますが、それのみに限定してクイズ番組をシーズン通すのはなかなか難しいことでしょう。

◎中国語サロンは毎週月曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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