お知らせ・報告

20170124中国語サロン 初めて知る日中大学生活の違い

本日のお茶“正岩大红袍”、ピザ画像は撮り忘れ

この日の中国語サロンは市民開放授業受講者の方を含め10人参加、次週は試験週間になるため今年度最後の回となりました。
 
最終回であり、大学の近所にド○ノピザが新しくできましたので、打ち上げとしてピザを注文してそれらを食べながら歓談することになりました。ピザには大抵ミニトマトが付き物ですが、中国語では“圣女果”=「聖女の果実」という実にきれいな名前が付けられています。普通の大きさのトマトは“西红柿”と言いますが、ミニになると呼び名が切り替わるわけです。日本語では普通のトマトもミニトマトも、同じ「トマト」の括りに入れられていますが、中国語では形状が異なると呼び方も変わる傾向が顕著(ex.同じ「時計」でも、腕時計などは“表”、置時計・掛け時計は“钟”、中国語では2種類の名詞を用いる)という性格がここでも反映されています。この話をしていたら交換留学生のL君が、“圣女”と聞くと“剩女”がすぐ連想されると笑いながら教えてくれました。“圣”“剩”どちらもsheng4で発音が全く同じですが、後者は「余剰の、余っている」という意味であり、中国一人っ子政策の影響により独身女性が多い社会現象を指す単語として“剩女”は定着しています。駄洒落がぱっと頭に浮かぶところがやはりネイティブの感覚であります。
 

メモ:“理科类 男32 女1”“文科类 女32 男4”

中国語サロンには理学部のD君K君が参加してくれていますが、「人文学部は女子学生が多くて何だか入りにくい」という話をしていました。理学部は男子学生が多く人文学部は女子学生が比較的多いという、伝統的な理系文系の雰囲気の違いによるとのことですが、研究生のLさんとJさんが中国の大学では理系文系男女比が日本よりもっと激しいとメモ書きしながら教えてくれました。彼女たちが実際に知っている例として“理科类 男32 女1”“文科类 女32 男4”のように、大学のクラスにおける男女(女男)比はほぼ10:1~30:1にも及ぶということです。その話を聞いてこの夏に上海の「同済大学日本語学部サマースクール」(2016年10月05日当分野ブログ記事参照)に参加したD君が、「ああそうだった、同済大学の日本語学部は女の子がすごく多かった」と話してくれました。
 
また大学生活として、所謂「授業をサボる、ブッチする」は“翘课qiao4 ke4”という言い方が今時の大学生では一般的ともLさんとJさんが教えてくれましたが、非常勤講師のL先生は「私のときはこの言い方はなくて“逃课tao2 ke4”と言っていた」と補足してくれました。“翘课”“逃课”いずれも「授業をサボる」というくだけたニュアンスを持つ語ですので、教員側が「授業を休講にする」ときや学生側でもちゃんとした用事があって「休む」ときは“缺课que1 ke4”となります。
 

いろいろ話をしていたところ、大学でバンド活動をしているK君の友人が以前約束していた自作CDを持ってくるとK君に連絡をしてきて、程なく中国語サロンの会場に登場しました。「金魚注意報」なる可愛らしいタイトルが付いたCDをL先生が受け取りましたが、それを見ていた研究生のLさんとJさんが文字通り目を真ん丸に見開いた驚きの表情をしていました。日本では学生がバンド活動をしてCDを作成するのはそれほど珍しいことではなくなっていますが、中国では音楽専攻の学生でもない限り考えられないということです。LさんとJさん日本での生活が比較的長い二人ですが、日本と中国の大学生活の違いについて初めて知ることがまだまだあると分かった回でありました。
 
 
◎2017年度の中国語サロンは、毎週月曜昼休みに開催予定です。

ページの先頭へもどる