お知らせ

展覧会のお知らせ「ここも そこも どこかのここで」(11/22~29)

 

今年も松本市美術館との連携企画として展覧会を開催します。題して、

「ここも そこも どこかのここで 小林史子・前沢知子・水野勝規」


会期:2012年11月22日(木)−29日(木)月曜休館

時間:9:00−17:00 入場は16:30まで

場所:松本市美術館市民ギャラリーA,B 

主催:信州大学人文学部芸術コミュニケーション講座、松本市美術館

協賛:ターナー色彩株式会社

入場無料

 

小林史子、前沢知子、水野勝規の3作家の展覧会を開催いたします。今回は松本市美術館だけでなく、市内にも展示や関連企画を広げる予定です。場所に対するアプローチの異なる3作家の作品を、松本の人々にとって馴染みのある建物・場とつなぎ、そこから見えてくるまちと美術の関係を考えます。

小林史子は、その土地の要素を制作のプロセスにくみこみながら、まちから立ちあらわれる作品をめざします。前沢知子は地域の人々との関わりを起点に、「作品」をめぐる観念を揺さぶり、また、まちと美術の距離を切りかえてみせます。両者が場の個別性に関わるとすれば、水野勝規の映像作品はむしろ場所のもつ固有性を抹消し、文脈の再配置を促します。これら3人の作品に触れることで、私たちは、松本に対する視点の多様性を獲得し、さらには「場所」というもののあり方、「場所」と「私」の関係を考えることができるのではないでしょうか。私がいるここも、あなたがいるそこも、どこかの誰かがいるここ。「私」にとってのここはドコ?

 

出品作家略歴


小林史子(こばやしふみこ)

東京都生まれ。同在住。展示会場やその土地で収集した家具や日用品、さらには自らの持ち物を組み合わせる大胆なインスタレーションを、東京、ソウル、ベルリンなど、国内外で制作。空間全体に展開するその造形は、観る者に、場との関係の更新・再定義を促す。主な個展に、「Over The Horizon」(東京都現代美術館ブルームバークバヴィリオン、2012)、「A New Constellation-Seoul」(韓国国立現代美術館Edu-Studio、ソウル、2012)、主なグループ展に、「そこにアート -からだとかたちのあいだ-」(まつもと市民芸術館 長野、2008)、「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(水戸芸術館 茨城、2011)、「第16回ポズナン国際彫刻トリエンナーレ」(ポズナン文化センター ポーランド、2009)などがある。

 

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小林史子 Node Point 2011

 

 

前沢知子(まえざわともこ)

長野県生まれ。東京都在住。ワークショップや鑑賞者参加型の作品を通して、制作者・所有者・鑑賞者など、作品を取り巻く人々の意識の境界を揺さぶる。他にも写真・絵画・インスタレーションなど多彩な手法を用いて、「私」と他者の関係に焦点を当て、既存の認識に問いを投げかける。主な個展に、「ダイムラー・クライスラ・グループ アート・スコープ2000」(スパイラル・ガーデン、フランス、2000)「組替え絵画/私たちの作品を見てください」(飯田市美術博物館、2012)、主なグループ展に、「空間体験:《国立国際美術館》への6人のオマージュ」(国立国際美術館、2000)「現代美術の展望 VOCA展2012 -新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2012)、ワークショップに、「からだをいっぱい使ってお絵かきしよう!」(世田谷美術館、2008)などがある。

 

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前沢知子 組替え絵画/私たちの作品を見てください 2012

 

 

水野勝規(みずのかつのり)

三重県生まれ。京都府在住。風景を固定アングルでとらえた映像作品を手掛ける。水野の映像が切り取る風景は、場所の固有性を抜き取られ、それを観る者は、未知と既知が交錯する曖昧な視覚体験に出会う。近年は絵画や水墨に通じる作品や、サイトスペシフィックな要素を持つ作品を展開している。主な個展に、「水野勝規 ライトスケープ」(愛知県美術館、2011)、主なグループ展に「panorama-すべてを見ながら、見えていない私たちへ-」(京都芸術センター、2010)、「映像芸術祭 “MOVING 2012”」(京都、2012)、上映に「イメージフォーラム・フェスティバル 2011 ニューフィルム・ジャパン部門」(東京 他4都市を巡回、2011)がある。

 

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水野勝規 graphite 2010

 


関連企画(随時更新中。特設ブログの関連企画情報をご覧ください。)

 

■ワークショップ「アシノウラ美術館@MCMA」

前沢知子さんといっしょに、全身で絵具に大接近。気づけばそこに絵画誕生?

日時:11月18日(日)14:30-16:00

会場:美術館市民アトリエ

対象:中学生以上

定員:15名 要事前申し込み 0263-39-7400(松本市美術館)

 

■公開制作@MCMA

小林史子さんの制作現場を公開。作品誕生の瞬間を目撃できるかもしれません。

日時:11月22日(木)10:00-12:00, 13:00-15:00

会場:美術館市民ギャラリー

※一時的に作家不在のことがあります。ご了承ください。

 

■クロストーク

出品作家が自作について、さらに美術について語り合います。

日時:11月23日(金・祝)14:00-16:00

会場:美術館講座室・市民アトリエ

出演:出品作家

 

 

展覧会特設ブログ

 

同時開催

松本市美術館開館10周年記念

館蔵作品セレクション展

2012年11月23日(金・祝)~2013年1月20日(日)

 

 

お問い合せ

信州大学人文学部芸術コミュニケーション講座

e-mail kanait(a)shinshu-u.ac.jp  (a)は@です

 

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