卒論作成についての注意事項。4年生、超重要ですよ!
以下の諸注意を熟読して、力作を完成してください!
Ⅰ 評価の基準は以下のようなことが目安となるでしょう。
(1)論文完成に必要な基礎作業(40%)
●論文のテーマ
●先行研究やネタ本や資料の適切な蒐集
●ツールの使い方や論文の基本的な書き方
(2)論文執筆という実際的作業(30%)
●論文の構想・構成、資料の活用の仕方、適切な注記や引用の仕方、明確で読み、やすい文章力
(3)論文の質(30%)
●少なくとも主張したい「結論」が論理的に導き出せていることがまず必要です。しかる後に、その結論が十分な説得力をもっているか否か、オリジナリティーがあるか否か、などの付加価値が評価されることになるのです。
Ⅱ 「表紙の体裁は?」
(参考例)
2009年度 卒業論文 *年度を間違える諸君が多い!
題目 「あっと驚くあーとこむ」
*題目は一字一句違わない!届け出た題目
~コンテンポラリーダンスの踊り方~
*必要ならば副題もOK
学籍番号 06L1234A
専 攻 芸術コミュニケーション
氏 名 雨田 玲
指導教授 井伊 伽元 先生
大場 嘉門 先生
本文 100頁(35×30)
Ⅲ 「本文の体裁・書式などは?」
(1) A4サイズで、原則的にはワープロ印字、横書き
(2) 分量は? 「質」による!<量×質=合格定数>の法則が適用されます。
(3) 1頁には、目安として、余白を上下各3cm、左3cm、右2cmとり、13ポイントで35字×30行くらいのレイアウトが読みやすいと思います。
(4) 最後の部分に、講評欄(白紙)を付けてください。
(5) あまりみすぼらしい体裁は惨めです。少なくとも簡易製本してください。色々な簡易製本セットが生協でも入手できます。
(6) デジカメやスキャナーでフォトや図表なども簡単にワープロで取り込むことが可能です。余裕を持って洒落た装幀もしたいものですね。
Ⅳ 「卒論」本文の構成例
(A) 目次例
(1) はじめに p.1
(2) 第1章 「・・・(内容が分かる簡潔な章題目が望ましい)」 p.・・・
・・・
(10) 第10章 「結論:・・・(内容が分かる簡潔な章題目が望ましい)」 p.・・・
(12) おわりに p.・・・
注記 p.・・・
略号一覧 p.・・・
参考文献表 (原典、研究書、論文、雑誌、CD、DVDなど分類して記載) p.・・・
講評欄(最後に白紙ページを1~2頁ほど)
(B) 引用に関する注意
*自分の意見と参考文献などの見解とを明確に区別して表現する。
*直接引用には必ず出典(書名やページ数など)や情報源を記する。これをしないと盗用となるのだ。
*参考文献の内容を自分の言葉でまとめて用いる時には、その著者の簡単な情報や著名などに言及するように心がけたい。
*注記に『著名』やまとめた箇所のページ数などを明記すると良心的である。
(C) WEB情報に関する注意
*インターネット検索も大いに活用したいが、そのサイトやページや文責者の素性や信頼性が明確でないものは学術的な論文には使うべきでない。
*WEKIPEDIAやWEBからの安易な引用は要注意!
いい加減な誤情報や「嘘800の」情報が溢れているからで、ノーチェックでそのままコピペーは言語道断である。
*情報源の未記載は、剽窃や盗用、著作権侵害などの問題となる。
(D) 注記例
*本文の注記番号(章ごとでも最後に一括でも脚注でもいい)に対応して、以下のような体裁で書く。
標準的な文献表記などの体裁
著者名 (1999):『書籍名』出版社
同上 (2000a):『書籍名』出版社
同上 (2000b):「論文名」、『掲載雑誌名』巻号数、掲載頁(pp.35-99)
Lenon, John(2000):Name of Book(欧文書籍名・イタリック)、出版都市
do. (2001):'Name of Article'(欧文論文名・イタリック)、掲載雑誌名、
巻号数、掲載頁