研究開発課題
RESEARCH & DEVELOPMENT

課題09

生理学データ統合システムの構築

研究代表者:浅尾高行 (群馬大学 数理データ科学教育研究センター センター長・教授)
参画機関:信州大学、キッセイコムテック株式会社

研究概要

背景
従来まで、生体埋込型・装着型デバイスはメーカー各社によって個別開発が進められ、極めて高度な知見と技術の積み重ねによって製品化が実現される一方、他社の情報交換の場は殆どなく、類似した開発要素でも独自に開発を行う非効率性、関連する他分野の情報不足等が大きな問題でした。

目的
共創コンソーシアムに参画する生体埋込型・装着型デバイスメーカー各社が高いセキュリティを維持しながら個々の開発データを共有して利活用することができる、オープンイノベーション型の「生理学的データ統合システム」を構築します。

効果
以下の効果が期待されます。

  1. 蓄積された知見、ノウハウの利活用により開発プロセスを効率化し、品質が向上します。
  2. AI技術によって導出される他社の「暗黙知」を利活用して、自社の製品開発プロセスを革新できます。
  3. 参画各社、関係機関の本システム共用により「共創」のスピードと成果レベルが向上します。

研究代表者の挨拶

医療機器開発・承認プロセスへのAI技術の適用は国内での公開事例はなく、新規性が高いものです。 今後の研究開発・実証過程で行われるAIへの学習指示、フィードバックの取り組みは「暗黙知」の抽出・リコメンド能力向上に繋がり、参画各社の付加価値創出、生産性向上を加速する道具となることが期待されています。