研究開発課題
RESEARCH & DEVELOPMENT

課題07

高機能装置型呼気・唾液センシングデバイスの基礎研究

研究代表者:金子克美(信州大学 先鋭材料研究所 教授)
参画機関:信州大学、株式会社寿ホールディングス

研究概要

呼吸不全や糖尿病を連続してモニタリングするために、ナノカーボンなどにより、呼気中のCO2または唾液中のグルコースを高精度に計測できるようにし、非侵襲的な装着型センサーシステム開発の基礎的知見及び技術を獲得します。

研究代表者の挨拶

高い電気伝導性を有するカーボンを利用して、柔らかさをもつため敏感な口腔や鼻腔周囲にも装着が可能なモニタリングセンサーを開発します。柔く小型なセンサーは、他の生体埋め込型・装着型デバイスとのコンビネーションにも有効です。

図1の単層カーボンナノチューブを用いた2倍以上伸張が可能な伸縮性電極を既に開発しており、この技術の応用も考えています。グラフェンでできた単層カーボンナノホーン(図2)に0.4 nm程度のナノ窓(図3)を開けることが可能です。この技術を発展させて二酸化炭素選択性の高いセンサー開発を実施しています。

図1 単層カーボンナノチューブストレチャブル電極
図1 単層カーボンナノチューブストレチャブル電極
図2 単層カーボンナノホーンのナノ窓
図2 単層カーボンナノホーンのナノ窓
図3 ナノ窓
図3 ナノ窓