研究代表者:齋藤直人 (信州大学 バイオメディカル研究所 所長・教授)
参画機関:信州大学、SSST株式会社
背景
高齢化社会に伴い、酸素濃縮器を必要とする呼吸器障害のある患者数が急増しています。(国が指定した医療機器開発の重点5分野の一つ「在宅医療機器」における最重要テーマ)
目標
身体に装着して負担なく日常生活を送れる超小型酸素濃縮器システム技術を確立します。
期間内のゴール:主要な構成部品の超小型化と携帯ユニットサンプル製作を企業が実施し、信州大学附属病院の協力を得て、医療従事者や患者による評価を実施し、開発にフィードバックします。全ての研究成果を反映させた酸素濃縮器システムを実現します。
『装着型超小型酸素濃縮器』に関する研究のベースとするために『既存技術』による小型酸素濃縮器サンプル(携帯ユニットサンプル)を製作し各種データ収集を実施しています。
既存の携帯型酸素濃縮器や酸素ボンベは大きく重いため、日常生活を自由に送ることができません。超小型の酸素濃縮装置が実現すれば、身体に密着して背部に装着することが可能になり、利用者に日常生活の自由を提供することができます。装着型酸素濃縮器が大きなブレイクスルーとなり、本研究による小型軽量化・静音化に関する新技術を、様々な埋込型・装着型医療機器の開発に応用することで新たな基幹産業が育成されます。