信州大学 100年企業創出プログラム

信州大学は、平成30年6月より、長野県の次代を担う「100年企業」創出を目指す新しい地域活性事業「信州100年企業創出プログラム」に取り組んできました。
首都圏などで高度な専門性を持って活躍している人材を、信州大学の「リサーチ・フェロー(客員研究員)」として受入れ、受入企業の課題解決と持続的成長のシナリオ作成に挑戦する取り組みです。

信州大学は、平成30年6月より、長野県の次代を担う「100年企業」創出を目指す新しい地域活性事業「信州100年企業創出プログラム」に取り組んできました。
首都圏などで高度な専門性を持って活躍している人材を、信州大学の「リサーチ・フェロー(客員研究員)」として受入れ、受入企業の課題解決と持続的成長のシナリオ作成に挑戦する取り組みです。

100年企業創出プロジェクトとは

日本は世界に類を見ない長寿企業大国である。全国に2万5千社あると言われる創業100年を超えた企業が、地域経済を支えてきた。しかし、少子高齢化・人口減少、グローバル競争の激化、およびIoTやAIなどの急速な技術革新が進む中、従来の増加を基調とした社会システム・志向は立ちゆかなくなっている。既に100年以上の歴史を積み重ねてきた老舗企業も、また新たに100年を目指す企業にとっても、これからの100年を生き抜くためのハードルは、極めて高くなっている。

本事業では、短期的サイクルでさまざまな経営課題を解決しつつも、常に長期的視点で経営を捉え、社会のニーズ変化を先取り・追従していく次代の信州地域を牽引する企業を「100年企業」と定義する。そのために、長期的な社会変化や産業構造変化の「未来シナリオ」を考え、しなやかに対応するする力を持って、イノベーションを起こし続ける企業・人材を創出する取り組みを創出する。

未来シナリオを描くために研究員と企業が取り組むこと

  • 世界、日本、社会・地域、自社を俯瞰的にとらえて「未来創造」に取り組み、「ありたい/あるべき未来」を描く
  • 現在課題の解決はゴールではなく、未来への登頂ルート開発の一つと考える
  • 未来という山頂や登頂ルートは固定されたものではなく、しなやかに対応可能な構想をデザインする

実践型リカレントプログラム概要

3つの研究・学びのプログラム

  • 特設ゼミを開設

    担当教員や研究員、プロジェクトメンバーが参画したゼミを設置。受入企業の課題解決やシナリオプランニングの精緻化に向けてゼミにおいてディスカッション形式で検討を行います。今年度は企業での一部開催も検討しています。

  • 課題解決&シナリオ・プランニング

    研究員が担当企業に入り込み、100年企業に向けた問題分析を実施。未来シナリオを作成しながら、そこに繋がる現在課題の解決に取り組む。大学・研究員・企業が協働で取り組みます。

  • 集合研修、受入企業の学び

    100年以上の歴史を持つ企業の社長等による特別セミナーや企業視察を実施。受入企業への未来シナリオの浸透を図るワークショップ等を実施します。これらは、受入企業の方々にも参加を頂きながら実施します。

運営体制

運営体制図