TOPICS

トピックス

最終回AIジェネラル基礎ゼミが行われました

AIジェネラル基礎ゼミ

最終回 グループワーク「AIと学際協動力」(2022年1月22日)

信州大学社会基盤研究所 特任教授 林憲一
信州大学社会基盤研究所 所長   丸橋昌太郎
信州大学経法学部 教授      玉井克哉
信州大学社会基盤研究所 特任教授 梶谷篤
信州大学社会基盤研究所 特任教授 山口真由
信州大学社会基盤研究所 特任助教 髙野双葉

 最終回は、グループワークが行われました。林先生は、グループワーク開始にあた
って、次のような説明をされました。AIを利用するのみにとどまらず、自ら開発・活
用するためにはAI技術だけではなく、AIを適用しようとする分野の専門知識、また法
律や倫理など、学際的な協働作業が必要となる。そこで、あらゆる学問分野に携わる
者で構成される学際チームにおいて、「スタートアップを起業する」という形式を取
ることで、身近な社会課題をAIで解決するにはどうすればいいのかを考え、AIを適用
する際に考慮すべき課題を「自分事」として理解することを目的とする。

 5、6名で構成された各班は、スタートアップの起業場面を想定し、それぞれ割り振
られた公官庁・農業・教育・観光業・小売業の領域において、AIを活用してどのよう
な事業を行うかを考え、意見を交えた上で決定したものをプレゼンすることが求めら
れました。各班員はそれぞれが別の学部・学科に所属している等、一つ一つの班が学
際チームとなるような振り分けがなされており、班員たる学生は、各班が起業を目指
す企業の取締役として、各々が自己の問題として考え、課題に取り組んでいました。
また、今回のグループワークでは、丸橋昌太郎先生、 梶谷篤先生、玉井克哉先生、
山口真由先生、高野双葉先生が、各班の社外取締役として、参加されております。各
班内での議論に際し、社外取締役役の先生方の意見を伺うことで、より活発且つ発展
的な議論の形成が促されていました。

 授業の流れは、AIで課題帰結を図るスタートアップの設立、ビジネスプランの策定
と取締役会議、そしてビジネスプランの発表となっており、実際のスタートアップの
場面を想定した実際的なものとなっていました。各班は、解決するべき課題を決定す
るに際し、これまでのライフクリエイター関連の授業で得た知識等を十分に生かし、
例えば、高齢者の就業割合の高い農業の分野において、今後も拡大傾向にある高齢化
に対応すべくAIを有効活用した農業の負担軽減を図る事業や、AIの情報処理・分析能
力を利用した災害防止関連事業等の関心の高い問題解決への取組みを掲げていまし
た。そして、取締役会議等での活発な意見交換・議論を経て、最終的にプレゼンされ
た内容は、いずれの班も大変興味深く、また発展的なものとなっており、プレゼン後
の意見や質疑応答等のやり取りも積極的なものとなっていました。

ページの先頭へ