 運動トレーニングと免疫能―特にOpioid Peptidesの役割について―
                                
                            
                        運動トレーニングと免疫能―特にOpioid Peptidesの役割について―
                    
                    【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.10 Vol.10】
                        
                         要旨
長期運動トレーニングの効果発現におけるOpioid Peptides,特にβ-endorphin(β-EP)の果たす役割について動物実験を行い,免疫学的に検討を加えた.
トレーニングラット群,対照(非運動)ラット群の2群に分け,β-EPを50μg/kg腹腔内投与し,脾臓細胞のnatural killer(NK)細胞活性,末梢血中の総白血球数,リンパ球数,concanavalin Aによるリンパ球幼若化反応を測定した.
1.末梢総白血球数,リンパ球数は両群間に有意差を認めなかった.
2.トレーニングラット群は,脾臓細胞のNK細胞活性,末梢リンパ球幼若化反応とも対照ラット群に比し有意に大であった(p<0.05〜0.01).
以上,長期運動トレーニングによる免疫学的有効性に対して,β-EPも重要な役割を果たしている可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
                    長期運動トレーニングの効果発現におけるOpioid Peptides,特にβ-endorphin(β-EP)の果たす役割について動物実験を行い,免疫学的に検討を加えた.
トレーニングラット群,対照(非運動)ラット群の2群に分け,β-EPを50μg/kg腹腔内投与し,脾臓細胞のnatural killer(NK)細胞活性,末梢血中の総白血球数,リンパ球数,concanavalin Aによるリンパ球幼若化反応を測定した.
1.末梢総白血球数,リンパ球数は両群間に有意差を認めなかった.
2.トレーニングラット群は,脾臓細胞のNK細胞活性,末梢リンパ球幼若化反応とも対照ラット群に比し有意に大であった(p<0.05〜0.01).
以上,長期運動トレーニングによる免疫学的有効性に対して,β-EPも重要な役割を果たしている可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
| 研究者名 | 押田芳治, 佐藤祐造, 大沢功 | 
|---|---|
| 大学・機関名 | 名古屋大学 | 
キーワード



