正弦波運動負荷に対する心拍数の動徳性と身体活動量との関連
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.17 Vol.17】
本研究では,正弦波運動負荷に対する心拍応答について20歳代から60歳代までの50名を対象に,身体活動量との関連について検討した.身体活動量は7日間の平均歩行数とした.正弦波運動負荷は,最大値を60%HRreserve,最小値を20%HR reserve,としてこの範囲を正弦波状に変動させ,負荷の周期を1,3,6,9,および12分の5種類とした。一次遅れ系の伝達関数モデルによって近似させた心拍数の平均応答時間(HRMRT)は,加齢とともに増加傾向にあった.また,HRMRT,身体活動量,および年齢間との偏相関係数から,HRMRTと身体活動量との間の密接な関連が認められた.PWC170は身体活動量および年齢の両因子とも有意な関連がみられなかった.以上のことから結論として,正弦波運動中の心拍数の動特性(HRMRT)は,年齢よりも日頃の身体活動状況との関連が強く,PWC170よりも身体活動状況(あるいはトレーニング状況)を適切に評価できる指標であると考えられる.
「デサントスポーツ科学」第17巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第17巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 福岡義之*1, 重松三和子*1, 古賀俊策*2, 福場良之*3, 塩尻智之*4 |
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大学・機関名 | *1 熊本県立大学, *2 神戸芸術工科大学, *3 広島大学, *4 横浜市立大学 |
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